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<ミャンマーで今、何が?> Vol.495
2022.06.01
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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■臨時ニュース発生

 ・01: ヤンゴン下街で爆弾事件

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・01: ヤンゴン下街で爆弾事件

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5月31日には下街のど真ん中35番街ミドルブロックで爆発事件が起こった。市民を巻き込む多数の死傷者が出た模様。これには反政府側の実力集団PDF(人民防衛軍)が犯行声明を発表したので国軍の犯行ではないとされている。だが攻撃目標がどの建物で誰だったのか見えてこない。

道路のあちこちに横たわる痛ましい現場の写真が何枚かFBで流れた。腹部の赤い色は血痕と思われる。
イラワジ通信社の写真もあるが、国軍側の写真もある。それらを見比べ具体的にどこが現場か、周りのビルの看板等で検証するが、写真はそこまで鮮明ではない。

またまた飛び込んできた情報では、爆発は同じ現場で2度炸裂したという。

35番街M/Bとはパンソダン大通りから西に2つ目の横丁で、逆に市庁舎(YCDC)から東に2つ目の横丁である。なおM/Bとはマハバンドゥーラ大通りとアノーラッタ大通りに挾まれたブロックを指す。
この現場は徒歩圏なので明日にでも覗いて見るつもりだ。

本日6月1日朝の情報では;
爆発事件の数時間前にヤンゴン郊外で爆弾を含む武器を所持したPDF(人民防衛軍)の若者を逮捕したとの国軍発表があった。

これは国軍側でっち上げの陽動作戦で、爆発事件と同型爆弾を所持したスケープゴートの爆弾犯を逮捕したと人民防衛軍は説明している。

今朝の発表では爆破による死者は4となっている。

一方市民防衛軍は35番街の爆破事件に関し、市民を殺傷する暴力行為は絶対に行わないと強く否定する声明を発表した。

この泥沼化はロシアvsウクライナに似て非なるものである。
文脈を分析すると、市民防衛軍の理屈に合理性がある。

反政府組織が地下に潜ってから、こういう混乱は充分に予測された。そこで親しい友人には心を鬼にして、会いたい気持ちは同じだが、ヤンゴン復帰は急がないようにと押し止めている。

海外では信じられないだろうが、当地では間違いなく悪化の一途を辿っている。5月末日の事件も心理戦を含めてCivil War(内戦)と言ってよいだろう。最悪なのが多数の市民を巻添えにしたことである。
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ヤンゴン市内およびヤンゴン郊外の状況。
町内の電線が突然切れ、露店の女将が片腕を失くす火傷を負った。
バス停ではライフルを持った軍人に突然スマホを検閲没収され、その場で監獄送りの例も多発している。
東の空が明るんで来た頃、市内バス5台を徴用し、その全てに銃を手にした兵士を詰め込み、その後ろを軍用車が何台も、赤青のライトを点滅させ、どこどこの方角へ向かった、という情報も漏れ聞こえてくる。
このように市内では目立たぬ行動だが、郊外では大胆に無法地帯化している。
このためスマホ不携帯の若者も増え、検閲不能のガラ系が安値で復活しているとのウワサだ。局の追及をかわし、空っとぼけるためにも、今回は与太話に方針変更した。これも便法だとご堪忍願いたい。

舌っ足らずだが、これが6月1日お昼の情況である。

以上

東西南北研究所




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