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<ミャンマーで今、何が?> Vol.458
2021.07.31
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar

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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■小バカが大馬鹿に!?!その22

 ・74: 感染者数と死者数および累計

 ・75: マトモなミャンマー人はどうしてこれらの統計数字を信用しないのか
 ・76: 光秀は三日天下だった。MAHは?

 ・77: 極秘会談が怪談とタイプされる

 ・78: 業務連絡

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・74:感染者数と死者数および累計

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25日4998*269525 355*7111
26日4630*274155 396*7507
27日4964*279119 338*7845
28日4980*284099 365*8210
29日5234*289333 342*8552

表の見方を説明したい。

7月29日一日の感染者数が5234人で、死者数が342人となり、感染者累計は289333人、死者数累計は8552人となった。

これはスーチー政権時代から毎日午後9時に保健体育省が発表し、翌朝のGNLM紙で公表されていた。

しかしクーデター政権は役所名と仕事のシステムは引き継いだものの、大臣と役所の幹部は軍人に取って代わられ、仕事内容は杜撰で、これらコロナの統計数字を信用するミャンマー人は一人もいない。

7月30日付同紙第二面最上段囲みの軍令広報には「引き続きCOVIF-19感染を抑制管理する為、前軍令にて発出した7月31日までの非常事態宣言を8月31日まで延長する」と記載されている。

市民にとって迷惑千万な窮屈生活は来月一ヶ月間公式に延長された。最下層で喘ぐ生活者に取りさらなる不自由が8月いっぱい続く。

政権運営のみならずコロナに対しても全く無策で愚かなMAHは打つ手も無く、大問題をただ単に一ヶ月先送りしたにすぎない。

現在コロナ対策の最高責任者(*大馬鹿)は、酸素ボンベさえ十分に提供すればコロナは完治すると取られかねない間違ったメッセージを必死に流し続けている。



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・75:マトモなミャンマー人はどうしてこれらの統計数字を信用しないのか?

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島国の人々に理解して貰うのは難しいが、ミャンマーは西側のベンガル湾を除き、北東南は地続き、あるいはネフ川・サルウィン川・メコン川などの大河を隔てて隣国と国境を接している。

地続きの場合には、通称“両国友好橋”が設けられ、そこは国境の町として栄えている。
この友好橋を経由して大量の貨物トラックが両国を行き来してきた。
軍事独裁政権としては歴史的に悪名高きビルマで、ミャンマーである。この友好橋は麻薬・軍用武器、そして人身売買・出稼ぎ労働者などの密貿易商品・ヒトが往来した。

友好橋の向う側とこちら側には、それぞれ入管・税関が設けられ、その審査は厳重に監視されている。だがそれは表向きの話し。

金のインゴットあるいは宝石類を大量に持ち出そうとする密貿易のプロたちは、当然の事ながら鼻薬を嗅がせる事で、大型トラックのキャラバンが何十台とフリーパスで通過してきた。この国特産のゴールデンチーク(*樹齢50年以上)、翡翠(*Jade)が通関を経ずに中国へ持ち出された。

鼻薬と言っても中途半端ではない。国家のトップから、下っ端の監視兵に至るまで、それはそれは超一流のオモテナシである。

橋の向う側は割愛するが、コチラ側で
は国軍トップの懐に吸収される集金システムが巧妙に出来上がっている。

この汚い集金システムを熟知しているから、心あるミャンマー人は軍事政権発表の統計数字を絶対に信用しないのである。

それを海外の大手マスゴミは、軍事政権発表を鵜呑みにして報道するからミャンマーの真実は何一つ見えない。



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・76:光秀は三日天下だった。MAHは?

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軍事政権がお手盛りで、しかも狡猾に、スーチーが絶対に大統領に立候補出来ない様に仕組んだ憲法が現在の2008年憲法である。

どんなに入念に仕組んでも国軍のやることだ、瑕疵はある。その一点を見破ったのが、スーチーの法律顧問ウ・コーニーである。彼はヤンゴン国際空港のタクシー乗り場にて、衆人環視の中で孫を抱いたまま暗殺された。

その指摘を得て、スーチーは“大統領の上に君臨する”と宣言し、事実それを勝ち取った。

だが小心者で鉄砲の扱いしか知らないMAHは、国民の前でスーチーと公式討論する脳味噌も勇気もなく、2月1日に愚かな謀叛を起こしてしまった。

せっかくテメーで手配した酸素ボンベだ。鼻の穴から、咽喉から、耳の穴からも、そしてケツの穴と、ありとあらゆる穴に何本も突っ込んで、酸欠状態の脳ミソを酸素で一杯にしてみたらどうだ?

オマエに殺された、女子供を含めて900名以上の無垢の御霊は往生出来ずに、オマエとNo.2のソーウィンとその家族一同を孫の代まで呪い殺すことだろう。

世界一大きな翡翠の仏像をネイピードに建造して仏教集団に寄進し、例えサンガを騙せても、MAHとソーウィンの血塗られたその汚い手はベンガル湾という大海の水を使い尽くしたところで、洗い落すことは出来ぬだろう。

この2つの家族は孫の代まで国民から呪われる筈だ。マクベスよりもあくどい殺戮を重ねたのだから。

またまた話が横道にそれた。
2008年憲法の話だった。

この憲法で今、注目すべきポイントは2つある。

一つが、いついかなる時でも、国が不安定になれば、国軍はクーデターを起こせる規定が条文化されている事だ。
今回はMAHが自分で騒乱・不安を演出し、自分がクーデターを決行した。完全な自作自演である。

二つ目が、内務大臣、国防大臣、国境担当大臣の3ポストは、大統領に任命権がなく、国軍最高司令官が任命する事になっている。

一見この3ポストは国防の要として重要に見えるが、トンデモナイ。

特に国境担当省は密貿易の鼻薬をすべて巧妙に吸収する巨大な集金システムの中央制御装置である。

しかもその巨額な資金は国軍最高司令官と国軍トップの僅かな幹部に極秘で配当される。だからMAHは多分単主絵を自宅軟禁してまでも、そのシステムを奪い盗ろうと気が狂ったのだ。

一見MAHはCOVID-19予防・管理・治療調整委員会の座長として連日会議を召集して奮闘しているような報道を政府系メディアに流しているが、MAHとしては、そんなことはどうでも構わないのである。

海外報道メディアと異なり、心あるミャンマーの市民たちは、政府報道のコロナ統計数字が事実の何分の1、何十分の1であることを冷静に見抜いている。

ミャンマーの現代の歴史は国軍による市民虐殺の歴史でもある。その都度、良識ある知識人たちは、学生たちは、国境周辺の武装反乱組織たちは、友好橋を避けて、山岳地帯の、あるいは密林の中の国境線を超えて隣国へと不法侵入していった。

彼等は全員、善良なミャンマー市民の家族であり、友人であり、教え子たちである。

だから国境線には無数の抜け道が存在する事を一般常識として熟知している。

だから繰り返すが、表に現れた国軍発表のコロナ統計数字など絶対に信用しない。

裏口越境の人数は天文学的な数字に膨れ上がる筈である。
だから正常な感覚の三人娘が心底恐れ慄くのである。

ノンポリが面識のある無しに拘わらず間接的に知る人達が、連日亡くなっていく。
FB、インスタグラム、Viberの頁は、葬儀にも参列出来ない悔しくも物悲しい親戚友人のお悔やみが延々と続く。

MAHそして副司令官およびその一族のモノたちよ、それがいつ発火点に達し爆発するか? 一族郎党首を洗って待つが良い。人民裁判の時刻は刻々と迫っている。

だがギロチンにせよ、絞首刑にせよ、人民裁判による処刑だと連中の足掻きと苦しみは一瞬にして消えてしまう。それでは面白く無いではないか。終身独房に閉じ込め、地獄の悪夢を連日連夜たっぷりと体験させてやろうではないか?

未だ往生出来ていない魂の数は900人を超えうなぎ登りだ。1日一人の霊魂が添い寝をしてくれても3年はたっぷり掛かる。

途中で気絶したら酸素ボンベの一本でも独房に放り込んでおけば良い。死なせたら絶対に駄目だ。
釈迦が解脱するまで悩んだ苦悩を思い知らせる事だ。
その為には人生のイロハから学習させる。
MAHのバカ息子とバカ娘にも親が甘やかした教育の欠如を終身犯として徹底的に叩き込む事だ。くどいが孫の代までだ。

国民は鍋かまを叩いて、この世の終わりまで決して許さないと謳っていたではないか?

だが海外メディアは、ジャーナリストとしての批判精神をこれっぽっちも持たず、叛乱軍政府の発表をそのままにタレ流し、むしろ国軍のサポーターに成り下がっている。

そう云う海外の誤った対応により、MAHの叛乱軍政府は六ヶ月間も居直ってしまった。
特に初期判断を誤った、外国政府の責任は重い。
同盟国にもなりうる民主国家を中国・ロシア側に越境させてしまったのだから。

この叛乱はミツヒデと同じ三日天下と観ていたが、外国政府の出先機関がVIP待遇で接するものだから、本人は完全に天狗となり、MAHは本気で天下が取れると錯覚してしまった。これが最も恐れていたstatus quoの現状である。



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・77:極秘会談が怪談とタイプされる

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バックナンバーから2015年12月9日付Vol.173を引用してみたい。

「スーチー党首のたっての希望で、ネイピードの単主絵邸宅において、この82歳になるこの国の元独裁者と70歳になる最大野党党首との会談が12月4日夕、実現した。
会見は2時間に及び、この事実は野党NLDの高官からも確認が取れた」

「大統領および最高司令官との会見からわずか2日後に雲上人との会見が実現した事と、会見時間が大統領・最高司令官の2倍にも及んだ事実に注目して欲しい。しかもスーチー党首にとっては、肯定的で決定的な言質を取り付けている」

「唯一同席した単主絵の孫は翌5日付FBで“国民の誰でもがドー・アウンサンスーチーが総選挙に勝利した事、そしてミャンマーの未来の指導者になるという事実を受け止めねばならない”と元独裁者の含蓄のある言葉を引用している」

公式的にはすべて引退し、憲法上なんの肩書も持たぬ単主絵ではあるが、そこは複雑国家である。

隠然たる凄みを大統領・最高司令官初め国軍全体に効かせている。
ましてやこのトップ両名にとっては国政の最高位にまで就かせて貰った大恩人である。

現在MAHが行っている行為は、この大恩人に泥を塗る叛逆行為に過ぎない。

なぜそれがMAHに可能だったのか?
その答えは、単主絵がネウィンを自宅監禁し真綿で絞め殺し、その男系一族を100年位の国家叛逆罪として完全に葬った前例を、MAHは完全に無断コピーして、現在単主絵一家を葬り去ろうとしている、と云うのがノンポリの推理である。

それが証拠には、クーデター翌日2月2日の単主絵誕生会の模様が何一つ伝わってこない。
それだけではない。
今年4月の水祭り翌日の旧正月に恩義のある単主絵邸での元部下の将軍たちが大集合したビデオやウワサは何一つ流れて来なかった。

実際にキーポイントであるこの2つの伝統行事は行われなかった。
その理由はMAHが忘恩の叛逆事件を起こしたからである。

スーチーが極秘会談秘話を暴露すれば、国民の間だけでなく、海外からも、国軍内部でも、MAH突き上げが噴出することであろう。

それゆえにMAHは単主絵と共に、スーチーを政治的に闇から闇へ葬り去ろうと必死なのである。

これがノンポリのロジックである。

興味がお有りのお方は、Vol.174をご参照願いたい。極秘会談秘話に言及している。



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・78:業務連絡

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淡路島のIYさんへ:

賢明な読者から、それはabczyzではないですか?と正解を頂きました。しかも名もない薬局で手に入りそうなのでヤンゴンに送付しましょうと申し出を受けました。

IYさん同様に天涯孤独の身を案じて頂き恐縮の限りです。

大都会ヤンゴンの下街には仕入先の怪しい薬局は幾らでもある。送って頂いたビデオの米語式発音が役に立ちました。10軒歩いて入手出来なければ諦めようと思っていた最後の最後でやっと入手出来ました。

今回はこの話を主体に、と予定していましたが、成り行き上、業務連絡になってしまいました。
次回以降ヤンゴン事情を踏まえてもう少し詳しく話を続けたいと考えてます。

TTさんへ:

時間に追われネルーの世界史は中断中です。
スマホ活字に苦労しているので、当地の秋葉原で外付けキーボードを探し回りました。
英語ビルマ語には対応してますが、英語日本語は無理のようでした。

先日の追加情報も有難うございました。参考にさせて頂きます。

スマホに強い読者の方にお願い:

外付けキーボードでCtrl+Zを押すと一回前の操作に戻る事は学習しました。スマホに同様の機能はあるのですか?

原稿作成中に無意識に閉じるボタンを押してしまうクセがあるようです。
そうするとかなりの所まで書き進んだ原稿が綺麗サッパリ消えて失くなり、また最初の感染者数から打ち直しです。
今回は3日間続けて同様の失敗を繰り返し、コロナではなく、スマホに打ちのめされてしまいました。

気をとり直してやっとここまで辿り着きました。

ヤンゴン時間7月31日午前中11時45分。

東西南北研究所


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