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<ミャンマーで今、何が?> Vol.454
2021.07.24
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
■小バカが大馬鹿に!?!その18
・61: 感染者数・死者数と各累計
・62: タイプの練習で超多忙
・63: 政府発表を解読するコツ
・64: ドイツ経由の情報
・65: コロナが身辺に襲って来た
・公式ツイッター(@magmyanmar1)
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・61:感染者数・死者数と各累計
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19日5189*234710 281*5281
20日5860*240570 286*5567
21日6093*246663 247*5814
欧米と比較すると大した数字に見えないかも知れない。
だが国内ではパニックを引き起こす発火点に近附きつつある。
海外、特に隣国、からの帰国者も勘案すると、不気味な統計数字である。
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・62:タイプの練習で超多忙
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ノンポリが獅子吼するMAHに対する激怒は、すべてGNLM、BBCなどヤンゴンで入手可能な英語情報に基づくものである。
英語道修業の身だから、当然能力の限界・誤訳もあり得る。
・・と自己弁護しておこう。
そこは読者の叡智で、話半分と割切るなどリスク保険を掛けて頂きたい。
かと言って刃の狙いはこの国の最高司令官MAHと単主絵である。
脂汗を流しながら、真剣勝負で原典の英語に対峙している積りだ。
それともう一つこのメルマガが傾注している事がある。
それは、大メディアが取り上げない些細な話題を厳選し、ヤンゴンの真の臨場感をお届けしたいと思っている。
とマジな無駄話を装い、本心はスマホでのタイピング練習をしているに過ぎない。
文章の中身などどうでも構わない。
どうしたら間違い無く速く打てるか、それだけに全力集中だ。Practice makes perfectを信じて!
読者の事などこれポッチも考えていない。
だからニセ情報を流し拡散したなど、国軍情報局が心配する必要は毛頭ない。
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・63:政府発表を解読するコツ
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生徒たちから仕入れたばかりの新鮮ネタだ。
クーデター直前と直後でスーチー派の大物は計画的に一網打尽に逮捕された。
海外報道では国家相談役と大統領の二人だけが拘束された印象を与えるが、そんな小規模なものではない。追及は前政権の幹部で矛先はミャンマー全土に広がった。
その中の一人、スーチーの信頼する弁護士は悪名高きインセイン刑務所に収監され、昨20日コロナの為死亡した、と政府が発表した。
これを字句通りに解釈するミャンマー人は一人もいない。
ヤンゴン名物のウワサは玉石混淆だ。
ヤンゴン川の濁流と同じで、フェークとファクトが混濁している。そこから“玉”を拾い上げる技術が必要だ。
叛乱軍政府がSNSを疑うのと同様に、市民も政府発表を鵜呑にしない。
間違い無く疑ってかかる。
例えば、刑務所のジメジメした独房で病気に罹患しやすい環境を用意する。蚊やコックローチは当たり前でネズミまで出没する。
気の弱い初心者や持病のある年長者だと病状は一気に悪化し加速する。
それに輪をかけて好都合なのがコロナの蔓延だ。
国軍が最近学習した最大の手口は、良きにつけ悪しきにつけ、何でもかんでもコロナのせいにする事だ。これは国軍の常套手段となってきた。
この手口は日刊紙上で頻繁にお目にかかる。
軍の医療関係者は手遅れと判断できるまで何一つ処置を施さない。刑務所の中での出来事である。手遅れ後、形ばかりの必死の救命活動の振りに徹する。
軍政府の広報官が最後にコロナという名前のスパイスを振り掛けて、そして公表する。
これで一件落着する。
それを日本のマスコミは何の疑惑もなしにそのまま報道する。
遺族にとって酷いのが、至急遺体を引き取りに来いの一枚の通知。太平洋戦争時の赤紙を連想させられる。
コロナに関する知識の薄い遺族は荒縄で縛られた毛布の顔を覗くのも恐恐(こわごわ)、検屍などトンデモナイ。
こういう遺体が火葬場に列をなし大量に置き去りにされている。遺体が処理されずに腐敗すると、腐敗臭にコックローチやネズミが暗躍し次のパンデミックが引き起こされるという事を無知で無能なMAHは知らないだけで無く、考えようともしない。
これも生徒に聞いた町内の話だ。
オジがコロナで亡くなった。
葬儀を手伝いに行った夫もコロナで亡くなった。
無教養な若い妻は、コロナが怖いとは知っていたが、世間体が悪いので、ひた隠しにして役所にも届けず、乳飲み子を連れて実家に帰ったままとの事。
コロナ対策とコロナ教育が一体だとMAHは知っているのだろうか? 教育は大切とバカの一つ覚えでMAHは言うが、教育が必要なのはテメーの方だと国民の誰もが知っている。
日刊英字紙を解読するのにコツが要ると言うのは、このことを指す。
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・64:ドイツ経由の情報
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タイミング良く、読者からスーチーの腹心が勾留中にコロナで死亡とドイツのメルマガを転送してくれた。
無断でそれを引用すると:
ミャンマーでは、権力を失なった首相アウン サン スー チーの信頼厚い人物が、コロナの影響で拘留中に死亡した。政治家で彼女の政党「国民民主連盟NLD」の元広報であったニャン ウィンは、これより前にインセイン拷問収容所から、ヤンゴンの病院に移されていた。78歳の彼はすでに、危篤状態であった。ニャン ウィンは、2月1日の軍部による政権転覆から1週間後に逮捕され、糖尿病と腎臓に問題を抱えていた。アウン サン スー チー自身は、相変わらず自宅拘留中である。
こうやって詳細な情報が明らかにされていく。お天道様は不正義を決して見逃さない。
スマホ時代は、臭いものにフタが出来ない時代となった。
政府発表の声明文を真に受けるお人好しはスマホ時代には淘汰される筈だ。
そういう意味では我々の世代が最も危険である。
コロナで淘汰されるか、スマホで淘汰されるか?
老兵は消え去るのみと言う名言もある。
これらを踏まえて日刊英字紙を読めばこの国の裏事情の真実が浮かび上がって来るはずだ。
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・65:コロナが身辺に襲って来た
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殉難者記念日の翌日、生徒の身辺にコロナが襲ってきた。
野次馬としてその一部始終を見聞してきたので、それをドキュメントしたい。
郊外の貧民層が住む家族の物語だ。
ジックリ読み込むと、MAHの貧相な成金主義とその残忍さが浮き彫りにされるので行間を鋭く賞味願いたい。
市場に店を出す父親が高熱を出し、数日前から味覚が無い。食べては嘔吐し、昏睡状態に陥った。酸素濃度が低く、問題の酸素ボンベが必要だと言う。コロナ独特の症状だ。
臨時で店番を手伝うイトコ姉妹三人娘から涙ながらの電話をもらった。不明な点が多々有る。電話だと話が遠い。昼過ぎには店を畳めると言う。
事務所に来て貰った。
冷蔵庫の残り食材を思い出し、チキンとブディ(*緑色のひょうたん)のスープを用意した。
コロナの御蔭で料理も要領が分かってきた。好評な得意料理の一つがこれである。
Stay−At−Homeもコロナも悪くない。
地元料理を油っぽいと敬遠する方も多いが、油を少な目に多様なスパイスを組み合わせれば独特のメニューに挑戦出来る。
安いジンやラムでも妖しげなカクテルとなり、安価に酔わせてくれる。
チキンとブディのスープは気に入ってもらった。お世辞ではなさそうだ。何杯もお替りして全部平らげてくれた。
久し振りに屋根裏部屋が華やぎ、賑やかとなった。
そしてコロナと病院の裏事情をたっぷり聞かせてもらった。
食べながら、話しながら、3人ともスマホを片手でイジっている。これだと飛沫が前方に飛び散らない。自分の膝元に落ちるだけだ。
マスクをしながら食事をしろとは無理な注文だ。がスマホをイジりながら会食するのはスゴ技に入るだろう。飛沫のシミュレーションをスパコン富岳にお願いしてみたい。
郊外の何とかホスピタルがコロナ患者を受付けているとの情報をそのスマホで入手した。
だが電話では埒が明かない。
彼女たちの仕掛けた巧妙で甘い囁きに引っ掛かることにした。「一緒に行ってみます?」
費用は当方負担でタクシーを借り切る事で交渉はなんなく成立した。
こういう同行取材の機会など滅多にない。通訳つきで実情を勉強させてもらえる。
ヤンゴンのタクシーは今、運転席だけをビニールシートで完全に遮蔽防御し、僅かな隙間から運賃の受渡しをする。
会話は自然大声となる。
不服従運動で事実上閉鎖された病院は多い。開いていても病床が満ぱいとか、コロナには対応出来ない等で、罹患すると病院探しが最大の難関となる。
更に問題なのが、戒厳令下で薬品類が国境から入って来ず、
町中の薬局がほとんどシャッターを閉め、閉店となっている現実だ。
これもスマホ情報だが、戒厳令下で著名な医師が続々と国軍に逮捕されている。コロナ症状を訴える家族を救おうと、ズームなどで適確な医療相談をしているドクターが全国に多数いる。しかも無料のボランティアだ。彼らは善意の反政府不服従を支援している。重症者には酸素ボンベを支給してくれるボランティア団体まで紹介してくれる。
MAHの軍令だと、これらはすべて国法に背き、違法行為となる。
バカなMAHが引き起こした非情で惨たらしい現実にこの三人娘は必死で挑戦している最中である。
話はこれから佳境に入るが時間が来てしまった。
只今のヤンゴン時間7月24日午前7時40分。
東西南北研究所
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