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<ミャンマーで今、何が?> Vol.438
2021.06.25
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar

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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■小バカが大馬鹿に!?!その2

 ・04: ロシアとの繋がりには歴史がある

 ・05: 湖岸の歴史散歩

 ・06: オノボリさん

 ・07: アホらしくなってきた

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・04:ロシアとの繋がりには歴史がある

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ロシアと言えばミャンマーNo.1の政商テイザーの名前が浮かぶ。単主絵の懐刀として伸し上がってきた。ロシア空軍が誇る大型ヘリコプター、大型戦車、ミグ戦闘機などの買付は、すべて彼をエージェントとしてミャンマー国軍に納入している。資源大国が豊富に内蔵するチーク輸出や、米どころの精米輸出、建設事業、エアーバガンの航空事業、高級ホテル事業とコングロマリット帝国を築いている。当地で人気のヤンゴン・ユナイテッドのスポンサーでもあり、長男はそのクラブの会長に就任している。

今回のモスクワ観光旅行の真の目的がどこにあるかまだ見えて来ないが、自分が忠実に仕えてきた親分の健康状態に異変があるとせば、その事実を極秘にしたまま、ミツヒデがその利権を総盗りする推理も悪く無い。

ジェームス・ボンド好みのプーチンならば赤子の手をひねるようにロシアから愛をこめて、ミツヒデを攻略する筈だ。国際的批判が強まる中、ミツヒデを殺すも生かすもプーチン次第だ。だがKGBの親分が直接手を下さぬところが、プーチンと習近平の器の差である。赤子のお守りは国防大臣に任せてある。それが日刊英字紙で読み取れる。



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・05:湖岸の歴史散歩

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今ヤンゴンは下街から郊外に大きく広がり大商業圏を形成中である。その高級一等地の中心がインヤ湖である。そのど真ん中に広大な敷地を有するのがインヤ・レーク・ホテル。

最初の独裁者ネウィンの時代にソ連政府が計画設計建造し、ビルマ政府に寄贈した。その深謀遠慮が中共政府とKGBの違いである。中共はギブ&テイクを知らずテイク&テイクである。マスコミは安易にスーチーは習近平に籠絡されたと言うが的外れだ。

現在ヤンゴン最高の超一等地に位置するこのホテルをグーグルアースで俯瞰すれば、対岸にネウィンの大邸宅、アウンサン将軍暗殺の黒幕ウ・ソウ邸、インパール作戦のPOW(戦犯捕虜収容所)跡地、スーチー邸などがリアス式海岸のように入り組んで散在いる。

この湖を舞台に奇妙な事件が起こった。2009年5月の事だ。ジョン・イエッティと言う米国籍の男が対岸から泳いでスーチーの自宅敷地内に一泊し、翌日同じ湖を泳いで戻ろうとする時に、当局に逮捕され起訴された。
あと半年ほどでスーチーの軟禁が満期明けとなるタイミングであった。8月11日に下され、スーチーは有罪、懲役3年が言い渡された。その直後に法廷に入って来た内務大臣によって恩赦が宣言され、自宅軟禁が1年6ヶ月に“減刑”された。侵入した米国人は禁固7年の刑を受けながら、米国上院議員の特派で、判決後5日目で国外追放となった。奇妙な事件である。だがこの米国人は軍政に利用された可能性がある。

今回も同様の手口でスーチーおよびウィンミエン大統領を長期の禁固刑として、その間にクーデター派が主張する国民総選挙を実施して、年齢的にもスーチーを永遠に葬ると言う作戦だ。

ソ連が寄贈したこのホテルの湖岸に立ってヤンゴンの歴史を追想して欲しい。何かが見えて来るはずだ。



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・06:オノボリさん

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モスクワの観光旅行は何一つ進捗していない。
ロシア連邦の兵器会社総裁とはギフト交換の儀式まで行っている。どこまでお人好しなんだろう。総裁にとっては最高のバイヤーで甘ちゃんの顧客なのに。到着初日の朝9時の会見であった。

続いて午前10時30分。ご一行はロシア連邦の安全保障会議事務局長を訪問。

この観光旅行には必ず国軍系記者・カメラマン・動画撮影クルーがぶら下がりのセットとなっている。
珍しい事に会談内容が。明記されている。
両国両政府の安全保障対策での協力をフランクに意見交換し、ミャンマーにおける政変、ミャンマー国内における国軍のリーダーシップの役割、そしてすべての面における両国軍の協力向上が話し合われた。
そしてエンブレムと記念のギフトが交換された。

これらが6月22日火の関連記事である。

続いて6月23日水の関連記事。
朝一番の仕事は早速ながら兵器輸出会社訪問である。

もしMAHがテイザーから濡れ手に粟のロシア製兵器買付商売を一気に奪取することになれば、国軍内部で大波乱が起こること必死で、一部でも分捕ろうとする気配を見せれば、懐刀の大親分の健康状態に異変が生じたとするノンポリ君の推理がより現実的になってくる。

なおこの政商に鼻薬を嗅がされた国軍幹部は大勢いるはずだ。しかもバックの大親分が睨みをきかせている。国軍内部は決して一枚岩ではない。大親分の健康に異変が無ければの話である。

話を戻そう。
ご一行様を兵器輸出会社の幹部が大挙して有名なオスタンキノ・タワー入り口ホールで出迎えた。

ご存知の通りこのタワーはロシアTV&ラジオ放送ネットワークが1963-1967年の工期で完成させた当時世界一高いのっぽビルであった。アンテナまでの高さ540m。最上階展望台フロアが360m。世界初の社会主義革命である“10月革命”の50周年を記念して建造された。

慣れぬ背広にネクタイの一行はガラス張りの展望台にハシャギたいのを我慢して上品ぶっている。だが掲載された写真は正直だ。全員がスマホでパシパシやっている。完全にオノボリさんだ。



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・07:アホらしくなってきた

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今朝の朝刊第一面を眺めた途端アホらしくなってきた。
大きく写真入りでタイトルは「国防大学で名誉教授を授与」となっている。大量虐殺の殺人鬼にこのような学位を与えるとは世も末だ。

気分が悪いので今日は解説を止める。
只今のヤンゴン時間6月25日金午前10時丁度、今から発信トライします。

東西南北研究所


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