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<ミャンマーで今、何が?> Vol.406
2021.02.12
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
■プロバイダー殿への御礼
・01: 2021年02月10(水)午後8時発表
・02: そして読者の皆さんにも感謝
・03: デッカク考える
・04: ♪時の流れに身を任せ♪
・05: 官の時代は終わり、民間の時代だ
・公式ツイッター(@magmyanmar1)
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・01:2021年02月10(水)午後8時発表
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陽性感染者数合計:141,487名
新感染者数:39名
死者数合計:3,181名
退院者数合計:128,692名
現在検査中:名(*数字判明せず)
出典:ミャンマー連邦・保健スポーツ省
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・02:そして読者の皆さんにも感謝
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東京にあるプロバイダー殿はプロの中のプロである。ヤンゴンの悩みを、そして読者の悩みを一気に解決してくれた。そしてLine、Viber、Messengerなどあらゆる通信手段で受信状況をシェアしてくれた読者の皆さんにも感謝したい。
問題のVol.401は、このヤンゴンで一番苦労した物件だった。国軍が通信遮断に踏み切った直後の一日だ。WiFiが繋がらない。スマホの先生である学生が友人のITプロを連れて飛んできてくれた。ありがたい。だが何を試してもWiFiはダメだった。
日が暮れる前にお二人にはお引取り願った。大好きだというチョコを感謝の気持でお土産とした。一人になるとむしゃくしゃが募る。時計は午後6時を過ぎている。とっくにハッピーアワーだ。白それから赤ワイン、そしてウィスキーと無茶飲みした。
グラスを片手にメルマガ原稿添付そして発信。その努力が報いられた。就寝時間の9時過ぎだった。奇跡が起きた。発信確認の表示を見たような気がする。安堵して蚊帳つりベッドに潜り込んだ。だが一昨日になってプロバイダー殿が受信していないと教えてくれた。ガ〜ン!?!慌てて添付・送付したのが昨日だ。
何のことはない。犯人は“私”だった。だが老獪さを身につけた今、真犯人は国防軍だったと強烈に抗弁する。そして発信確認は酔生夢死の幻だった。
そこでもうひとつ重要なことを学んだ。
これまでにメルマガVol.401//402//403//404//405が順番は別としてお手許に届いた筈だ。プロバイダー殿の凄ワザもあるが各地に散在する読者との連携プレーが成功したと考えられる。これこそスマホ時代の戦略で戦術だと確信した。
一人ひとりでは何もできない。一人ひとりの民は弱い。と同時に未だ見出されていない個性の持ち主かもしれない。それを束ねれば強力な武器になる。
それを見抜いて先手を打ったのが、GAFAだけでないシリコンバレーで創業した多くのオタク野郎たちだ。それぞれに強烈な個性が輝いていた。莫大な創業者利益を確保し、人生第二の夢に挑戦している。これこそアメリカンドリームだ。日本のインスタント金持ちは考えも島国的だ。
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・03:デッカク考える
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日本国や中国のように強力なリーダーシップで“民”を押さえつける。・・という政治思想もある。それは21世紀の風向きを読めない独りよがりでは? 風が変化する季節風を読んだ“シバの女王”はキリスト・モハメッドが生まれる500年前の賢婦だった。
仏教も、キリスト教も、イスラム教も出現していない時代である。旧約聖書とコーランには彼女の故事が別名で記されている。習近平には歴史ぐらい勉強しろと言いたい。CCP(*中国共産党)は偉大な中国の歴史を徹底的に破壊した。真犯人はオンナ狂いに終始した毛沢東である。
どのツラ下げてシルクロードなどと言えるのだろう?
国賓としてお招きするのなら、その辺りからコワモテの内閣総理大臣閣下が「国家を治めるなら歴史を勉強することですナ。今の時代だからこそ、自国の歴史、そして世界の歴史を学ぶことです!」と無知な子供をあやすように指南すべきというのがノンポリの独り言である。
ハーバード大学も、スタンフォード大学も、カネを儲けた個人が創立した。
日本のリッチマン殿!!アナタの名前を歴史に残しませんか?
ノンポリのメルマガも少しはお手伝いできます。ホンのわずかな手数料で!
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・04:♪時の流れに身を任せ♪
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話しは逸れたが、スーレーパゴダを目指す数多くの若者たち、彼らが手に掲げるのは一様に『我等のリーダー、スーチーお母さんを釈放しろ!』である。このキャンペーンの一部は8888時代の元学生リーダーである。ヤンゴンの町を振動させるうねりである。
それを傍観しながら考えた。
スーチーを釈放しただけでは振り出しに戻るだけでは?軍人がのさばっていた時代に戻るだけだ。疑問が噴出する。スーチーが8888時代の元学生リーダーを指導者と認めず、彼らと袂を分かったのは、民衆を扇動するだけで、民主主義を理解していなかったからでは?
同志が熱を帯び気分が高揚してくるデモ行進。警備に当たる警官たち。その後には機関銃を構えた兵士たち。非常に危うい空気が流れる。一人では何もできない勇気もない。みんなが見ていると調子付く若者たち。自分の若いときにそっくりだ。警官に、銃を持つ兵士に、食って掛る。一触即発。
これこそ国軍に口実を与える絶好のチャンスである。兵士たちは“用意”“構え”“発射”の練習をたっぷり積んできた。デモの扇動者は空気を読めているのだろうか?この国に自由と民主主義を根付かせることが出来るのか?長期的展望の戦略と戦術が欠けている。話し合いは当然ながら拒否された。
デモ指導者は民主主義への即時Uターンと指導者たちの即時釈放を要求した。これはGive and TakeのTakeだけだ。取引材料は何なんだろう。軍人を取引に応じさせる知恵は持っているのだろうか? だからスーチーは8888リーダーたちに次代の夢を託さなかった。
後継者を育てなかったとスーチーを批難する意見は何度も聞いた。彼らは勇猛かもしれないが、軍に閉鎖された大学学園での学生運動家である。しかも5人以上の集会は禁止されていた。知的訓練は何一つ受けていない。イギリス人の老獪さも中野学校の老獪さも学んでいない。
盲滅法に粋がる若者でしかない。インテリゲンチャーの基本も身についていない。
ハッキリ言って智謀 家ではない。今回のクーデター劇を見ていて、今必要とされるのは智謀家である。スーチーが必要としているのは智謀家の人たちである。
このメルマガではこの智謀家の人たちを指して『チボー家の人々』と詐称する。
メルマガの勘がヒットすれば、スーチーの頭で一つの解決策がうごめいている筈だ。国防軍を動かすには一つのアイデアしかない。それをご理解いただくには、ミャンマーの複雑さを充分に学習する必要がある。日本の元外務大臣のように無知だと、スーチーとインテリジェンスを共有できない。
ノンポリ亭主人はそれを楽しみに、メルマガを続けたい。
くどいようだが時間がそれを解決する。
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・05:官の時代は終わり、民間の時代だ
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クーデターの総指揮官ミンアウンラインの分析に戻りたい。
国防軍は一枚岩ではないと書いた。
国防軍の集金システムは幾つも存在する。
国防軍の中には無名の将軍もウジャウジャ存在する。
引退の年齢に達すると、そこそこの住宅と各人が切り拓いた利権が退職金だ。
こうやって高級将校をなだめ、励めばオレも一生喰っていける、と兵士に思わせる。
国防軍の集金システムといってもピンキリである。
先日クーデターに関してAl Jazeera英語版をチェックしていた。Japanese Corporation(*日本の会社)という言葉が聞こえてきた。欧米の識者・外交団が日本を語るとき、国防軍との特別関係が指摘されヒヤヒヤする。一瞬身構えた。
友人から教わった方法で動画を停止し、巻き戻した。YouTubeの扱いにはかなり馴れてきた。友人に感謝だ。この欧米人は日本の会社名を発言しているのだが、何度巻き戻しても聞き取れない。『キーレン・コーポレーション』と言っている。
次ぎは字幕をオンにした。字幕の流れが速すぎる。だがKierenを捉えた。Kieren?聞いたことないナ〜? 長いこと日本を留守にすると日本の会社名すら分からなくなっている。完全に浦島太郎だ。分からなければ、先に進む。それが英語学習のコツだ。
パネリストが説明する。
「中国(*これに日本が加わる時がある。クヤシー!)を除いて欧米の外交団は経済的な圧力を検討中だ。革命政府を運営するにしても予算の配分が必要だ。軍に対する経済締め付けは効果がある。国防軍のビール醸造所に投資していた日本の会社が先週引き上げを発表した。」
「配当の半分は国防軍に入る。投資を引き上げれば配当支払いがストップする。こういう経済制裁は国防軍に痛手を与える。日本はその先鞭をつけた!!」、日本批難ではなかった。国であればこんな判断はできなかっただろう。民間会社だからこその英断である。
浦島太郎でもKieren=キーレン・ビールが食品大手に大成長したことは知っている。その相棒のミャンマー・ビールは私のお気に入りだった。学生の一人から国軍関連企業の援助はダメとお叱りを受けた。
そこで隣国タイから輸入した象印のChang Beerに鞍替えした。コストが数百チャット安くなった。国軍が暴利を貪っていたことを、今になって学んだ。これこそ国軍商法だ。
これ以外にも国防軍の莫大な収入源システムを深堀しようと思った。だがスマホのグーグル検索がまたしても不調だ。次回以降に持ち越したい。
明日2月12日(金)は休日の赤丸がついている。新聞屋のオヤジに聞いたら中国の旧正月だと抜かした。そんなバカな!傍で立ち聞きしていた老婦人が英語で教えてくれた。「第74回のユニオン・デイで、ミャンマー国旗を掲揚する式典がネイピードで行われます」と。
私が英語だ英語とヤンゴンではしゃぐのを当地の日本人はバカにする。ちょっとでも英語を話すと巻き舌を使いやがってと見下す。こうやってヤンゴンの日本人とは疎遠になっていく。ヤンゴンに限らず、日本を脱出したら、情報のインプットおよびアウトプットには現代のエスペラント語“英語”は絶対に必要だ、というのが私の鉄則である。
最近Stay-At-Homeになってから毎日英会話を勉強していると言う御仁に出遭った。海外を飛び回り何カ国かに家族で駐在した経験を持つ英語の達人である。引退されたが金融関係のトップ経営者である。憎いのがスペイン語まで達者である。
こういう方からは刺激も受けるし学ぶところが多い。日本でだったら面会謝絶とセキュリティに丁重に阻まれることだろう。だがこのヤンゴンでは不可能が可能となる。以来この御仁との一期一会が頻繁に続いている。スマホとパソコンは実に便利だ。
ただいまのヤンゴン時間2月11日(木)午前5時25分。これからWiFiでの原稿発信に挑戦です。ヤンゴンの通信状況は“一寸先は闇”です。ラッキーなら東京直行便へ・・と思います。
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