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<ミャンマーで今、何が?> Vol.235
2017.10.23
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
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■さらば!カンドージ・パレス・ホテル!
・01: 想い出のホテル
・02: キナ臭い話
・03: 火災原因を探る
・04: 五つ星のホテル
・公式ツイッター(@magmyanmar1)
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01: 想い出のホテル
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当時ミャンマーのことを何一つ知らずに、生まれて初めてヤンゴンに到着した。そして宿泊したのが、チーク材で建てられた、タイの宮殿を模したこのホテルであった。記憶が正しければ、西暦2000年10月のことであった。
私のミャンマー経験は、ここから全てがスタートした。
無残な姿は見る気もしない。全焼に近い火災とは本当にショッキングである。色んな想い出が今、走馬灯のように頭をよぎる…
読者の皆さまも、何度か利用されたことがおありだろう。そして、それぞれに想い出が…
と書き始めるつもりだったが、何か臭いませんか?
最近このメルマガで"キナ臭い"と二ヶ所に書いた。
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02: キナ臭い話
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一つは10月19日の(お)ドローン7機、通信機器を含めて大量の武器弾薬を発見押収の説明書き。
"3人の被疑者を逮捕して訊問中だが、話が実にキナ臭い"
もう一つは(07: それは10月19日(木)の朝であった…)の一番最後の行
"名門ホテルの火災にキナ臭い裏話がないのか…"
である。
共に前回のVol.234でお届けした。
場所はネイピード空港とヤンゴンのカンドージ湖畔である。
場所は完全に隔たった二ヶ所でキナ臭い。
その二ヶ所を繋ぐ、人的なネットワークはどうなっているのだろう。
逮捕されたのは、スーチーの選挙キャンペーンを徹底的に妨害した非常にパワフルな元スポーツ大臣・観光大臣の一家である。元大臣の息子は覚せい剤常習犯で、ラリっており、その覚せい剤も押収された。
そしてこの伝説的なホテルの現オーナーは前の元老タンシュエに最も近くミャンマーNo.1の政商テイザーである。テイザーの息子はこのカンドージ・パレス・ホテル内に事務所を構えている。
共に有名人または権力者を父親に持つ二代目は、この国ではよくあることだが、社交上手なお付き合いをすることが多い。かといって、両者が繋がっていると断定するのは、あまりにも唐突で軽率である。
全ては当局の調査を待ちたい。
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03: 火災原因を探る
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この国ミャンマーの慣習的な知恵として、貴重なチーク材の手入れにガソリン油やジーゼル油が用いられる。
害虫が巣喰ったり、腐食させないための方法として、チークの柱などにこれらの油を塗布して染み込ませる。だから、これら大量のチーク柱に引火したという消防署あるいは警察署調書(まだ調査中で、発表されていないが)は、安易にしかも容易に作成できる。
そうだとすると、発火元は何なのかが、次の疑問として浮かび上がる。
よくある一般的な火災事故は、電気回線のショートである。
だが時季的なタイミングとして、その前夜はヒンズー教徒の火祭ディパバリであった。ディパバリは窓辺にキャンドルライトを灯して祝福する。という説明も一般には信じやすい。言えることは、それらは通り一遍の解釈に過ぎない。
このメルマガでは報道は字面ではなしに行間を読むようにと、口を酸っぱくして警鐘を鳴らしてきた。
どちらにしても当局の調査結果を待ちたい。
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04: 五つ星のホテル
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五つ星のホテルマンとしては、木造室内における火の扱い、防火訓練、などなど当然実施しているはずだ。それと、ディパバリだと言って、宿泊するホテルの窓辺でキャンドルを灯す、インド人がいるだろうか?窓辺には、多分カーテンが掛かっており、もしキャンドルを灯せば、チークよりも先にカーテンに飛び火しやすい。このホテルに宿泊するレベルのインド人であれば、その程度の知的常識は持ち合わせているだろう…
このホテルがテイザーに買い取られたのは2010年である。
それから約7年経過した。
ということは毎年のディパバリを約7回経験したことになる。
その間に、室内でキャンドルライトを灯すゲストがいれば、それなりの注意とお願いがスタッフから発せられるのではないか?
だから、あれほど大々的な火災事故が発生したのには"何かキナ臭い"裏話が潜んでいるのでは、と現在空っぽの頭を捻っているところである。
だが、下手な考え休むにしかりである。
先を急がずに、当局の調査結果を待つことにしたい。
読者の皆さんは、いかがお考えですか?
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