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<ミャンマーで今、何が?> Vol.234
2017.10.20
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
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■過去にもう一歩踏み込む
・01: 凡人に見えてきた事
・02: 2017.10.19(木)
・03: 2017.10.12(木)
・04: 2017.10.11(水)
・05: 2017.10.10(火)
・06: 2017.10.09(月)
・07: それは10月19日(木)の朝であった…
・公式ツイッター(@magmyanmar1)
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01: 凡人に見えてきた事
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実を言うと、前回は実験工房であった。
GNLM紙からラカイン州に関する"見出し"だけを拾い、内容の吟味をせず、分析もせず、軽く流すつもりであった。
これまでのメルマガ手法は、ラカイン問題の主流と思われる記事のみを追いかけて、支流は切り捨ててきた。
ところが、前回のようにラカイン関連記事をリストアップすると、名もない小さな小さな団体や、善意の個人が、献金したり、必用と思われる物資を持って現地に駆けつけている。海外マスコミでは大半が仏教徒の国と報道されているが、それらの善意はヒンズー教徒、イスラム教徒、さらにはマイナーな少数民族の人たちにと、分け隔てなく分配されているようである。
先進諸国のような非課税とかいう税金対策を利用した寄付行為などではない。国内報道によって、ラカインの惨状を知り、居ても立ってもいられず、真心から思い立った浄財である。
このメルマガは、そのような視点が完全に欠落していることに気づかされた。
ミャンマーの大河イラワジ川の本流を見て、この国の経済の大動脈を語るも良い、だが、デルタ地帯に網の目のように張り巡らされた支流の畔には、生活の匂いが紛々としている。
スーチーの語る車の両輪である。マクロだけでもいけない、ミクロだけでもいけない、という教えだ。物事に拘泥してはいけないという、禅の教えにも共通する。
したがって今回も、内容を吟味せず、分析もしないで、ひたすらに前回の手法を踏襲してみたい。
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02: 2017.10.19(木)
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あ) Maungtawの道路が3年以内にコンクリ舗装
い) 違法火器、武器、車輌は警察に返却のこと(*10月15日のネイピード空港押収で規制強化)
う) 国連安全保障顧問がNYの国連総会から帰国
え) Maungtawでさらに22基の電話通信塔が建設予定
お) さらにドローン7機・通信機器を含めて大量の武器弾薬を発見押収
(*ネイピード空港関連で3人の被疑者を逮捕して訊問中だが、話が実にキナ臭い。逮捕または訊問中の被疑者は元スポーツ・観光大臣の息子などの家族が主要メンバー。父親の元大臣は軍事政権時代の強面の実力者で、スーチーの選挙妨害などで名を馳せた超タカ派と言われている。
*元元老ネウィンの晩年、娘婿および孫たちが国家転覆を共謀したとして、タンシュエの命令で、時のキンニュン首相などが強襲して一族を逮捕し、それぞれ100年近くの禁固刑に処せられた。後にテインセイン大統領の恩赦で釈放。情報はまだ僅かで、憶測で述べる訳にいかないが、状況が類似していることだけは追記しておきたい。
*さらに遡ると、アウンサン将軍他合計9名が旧総督府で虐殺された時の首謀者は、ビルマの元首相ウ・ソウで若者アウンサンの台頭を快く思っていなかったと言われている。それを読んだイギリスの諜報機関がウ・ソウ一家に大量の武器弾薬を供給している。
*この様に、元著名な大物と言って、そんな事はあり得ない、と言えないのがミャンマーである。
再度繰り返しますが、証拠は不十分で、ミスリードする意図はないのですが、不気味な状況が引っかかり、しかもマイナーな日本語のメルマガなので、読者のご理解を頂きたく)
か) 140万錠のYaba興奮剤をMaungtawで押収
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03: 2017.10.12(木)
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あ) ラカイン州北部の援助、リハビ
リ、再定住はもっと迅速に
(*委員会でのスーチー発言)
い) 社会福祉・救助・再定住省大臣がラカイン問題でWFP(世界食糧計画)トップと会談
う) 大統領令発令: コフィ・アナン勧告に従い、Maungtawにおける実行委員会メンバーおよび細目
え) 最高司令官ミンアウンラインがラカイン問題で米国大使を接見
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04: 2017.10.11(水)
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あ) 国境の町で、内外メディアと外交団注目の中、大臣が難民に帰国手続きの説明
い) 異なる宗教の信徒による大集会がヤンゴンでミャンマーの平和を祈願
う) 上級副大統領ミエンスエが、テロ防止ため国境ゲート、空港での安全対策強化を指示
え) 情報大臣がソーシャルネットワークの有効活用を訴える
お) ラカイン州の発展を目的とする調整委員がネイピードで開催
か) ラカインのヒンズー遺族を慰問する大臣への回想と時事解説
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05: 2017.10.10(火)
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あ) 副大統領バンティオが"災害に打たれ強いミャンマーの行動プラン"を発表
い) 政府とWFP(世界食糧計画)がラカイン北部援助について協議
う) 国境問題の連邦大臣(*スーチー内閣ということ)がノルウェー大使と相互協力で会談
(*これが意味するところは、英国がミャンマーを見捨てるなら、ノルウェーが支援するとの意思表示)
え) マンダレーで異教徒を超越した、平和を希求する大集会の打ち合わせ
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06: 2017.10.09(月)
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あ) 肖像画で母さん(*スーチー)の平和交渉を連帯して支援
い) ラカイン州の首席大臣一行がMaungtaw地区を巡回し各家庭に献金
う) Maungtawで献身的に働く農地管理統計局のスタッフに献金
え) Sittwayで地域社会に貢献する代表を選別
お) マンダレーで駐緬インド大使などが参加してヒンズー会議開催
か) 世界にMro村のテロによる焼却を知らしめよう
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07: それは10月19日(木)の朝であった…
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昨夜の真夜中から長い停電が続いていた。枕元に懐中電灯を置き、何度か目を覚ますが、真っ暗であった。最近も停電はある。だが、今回は異常に長い停電だ。
日本で育つと連想ゲームは貧弱だが、停電とは室内灯が消えるだけでなく、蒸し暑い夜中にエアコンが切れ、冷蔵庫も、エレベータも、そして交差点の信号も使い物にならない。
もちろんパソコンも、ケータイの充電もできない。だが、ありがたいことにスマホは通じる。
そんな中、カンドージで火事だという。夢うつつでフーンと聞いていた。
あとで判明したのが、あの"カンドージ・パレス・ホテル"が火事だという。
昔、このホテルで品の良い年輩の中国人と友人になった。庭に配置されたゴジラのような巨大な怪獣を見渡すテラスで、毎週日曜日の朝、この中国人と紅茶を楽しんだ。
夏場は米国のLAに住み、10月から2月は毎年このホテルに滞在するという。
息子は二人いて、一人は同志社、一人は早稲田を卒業したという。
あるときその同志社を紹介してくれた。このホテルのオーナーだという。
もう一人の早稲田はバイヨークというバンコクで最もノッポのホテルの共同経営者だと言った。
典型的な華僑の一家であった。そのうちにこのカンドージ・ホテルが政商のテーザに買収されたと聞いた。
あるとき、そのカンドージに近いローズガーデン・ホテル内に開店した"銀豊漁村"中華レストランのパーティに招待された。そのとき、喧騒を離れて台湾出身のオーナー・ママさんと離れたテーブルで話し込んだことがある。たまたまこの同志社の話が出て、昨日この銀豊に来てくれたという。華僑同士の義理堅さは連綿と続いている。これが海外で暮らす彼らの知恵で絆でもある。
私がミャンマーで初めて宿泊したのが、このカンドージ・ホテルであった。2000年の確か10月と記憶する。
昨日19日(木)昼過ぎ親しい友人親子と別れ、旧総督府前のマハバンドゥーラ通りで出会ったノッポのオランダ人美人ジャーナリストからホテルは完全に焼け落ちたと聞かされた。
この火災事故で一人の日本人が亡くなったようだ。
今、10月20日の早朝である。これから日刊英字紙を持ち込んで、路上喫茶でジックリと読み耽りたい。
名門ホテルの火災にキナ臭い裏話がないのか …
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