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 <ミャンマーで今、何が?> Vol.492
 2022.04.30
 http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
 
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 ━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
 
 ■英語と日本語、そしてバカ息子とバカ娘 その2
 
 ・01: 総司令官を追及
 
 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)
 
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 ・01:総司令官を追及
 
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 愚民がどうしてバカ息子にまで肥大化したのか、その足跡を徹底的に調査してみた。
 
 ヤンゴンも不穏な情況で、アマゾネスとの授業も不定期となった。
 知ったかぶりは論外、教師も生徒も全て原点のゼロからスタート摺るのを約束事とした。
 生徒の個性はバラバラで、強烈な新鮮味があった。
 そこから学んだことは富士山より高く、ミンダナオ海溝より深かった。常識破りの教え方となり、革命的に進化している。
 
 授業教材はスマホから盗用することにした。取って置きの情報がユビキタスで手に入る。
 GAFAのアマゾンに負けぬ独特の情報源が構築できそうだ。
 ブランド名はヤンゴン発の“アマゾネス”。
 国際的な知名度にするのを課題としている。
 
 その成果の一端をご披露しよう。
 
 愚民は1956年7月3日にDaweiで生まれ、あと2ヶ月で定年の65歳となる。
 
 この7月3日に何が起るか、法律条文改悪で自分自身の定年再延長をどう正当化するか、アマゾネスは注目している。
 
 バカ息子はタンシュエ制定の“2008年憲法”を改竄して、先日公務員の定年を60歳から62歳に延長した。恩義あるタンシュエが制定した憲法を反故にした。国民にはたった2年の定年延長で、自分の無期限延長をカモフラージュしようとしている。アマゾネスの目は厳しい。
 
 愚民の経歴を続けよう。
 2021年2月2日のクーデターで政権を掌握し、2021年8月からお手盛りで“首相”の肩書を付け軍事政権を掌握、この国の支配を続けている。
 
 ピンウールインの国防士官アカデミーには3度目の試験でやっと入学が許可された。国民は二浪のバカと揶揄している。だが1977年に卒業できた。士官学校の級友の話だと、無口で目立たない性格、常に仲間外れにされていたという。若い頃の劣等感を生涯抱くのと、成長して克服するタイプがあるとアマゾネスは分析する。
 
 一応はエリート士官学校卒業なので、全国各地の司令官参謀となった。
 その時の同僚は“Cat feces”の渾名を彼に付けた。日本語では猫の糞。
 隠れた場所でする猫の糞は、強烈な臭が後に残ると彼を活写した。
 
 読者の中には愛猫家もいれば、吾輩は猫の愛読者もおられるはずだ。陸軍内部の評価なので寛容に聴き流して頂きたい。
 
 この国の独裁者タンシュエが自分の指で総司令官に選別し、2011年にGeneral(将軍)に昇格させてもらった。それがこのバカ息子である。
 
 2012年にVice Senior General(副上級将軍)、2013年にSenior General(上級将軍)と、タンシュエの思惑でトントン拍子に出世させてもらった。
 
 タンシュエは自分の巨大な権力を削ぐために二分割し、文官の最高権力をテインセインに、そして武官の最高権力をバカ息子に与えた。
 
 テインセインは2010年に国軍を引退し、国軍の支持母体である与党USDPの議長に就任した。
 その年国軍が仕組んだ総選挙では与党USDPは大勝し、テインセインはタンシュエの描いたシナリオに乗って大統領に就任した。ここまでは良かった。
 
 だが次回2015年の総選挙ではスーチー率いる野党NLDが雪崩現象の大勝利を勝ち取った。
 
 地球上全てのマスコミは狂喜し、特に西洋世界ではスーチー・ブームが起こった。日本でスーチーの名前を耳にするのはこの頃からである。
 
 与党USDP内には激震が走った。
 1990年の悪夢が蘇ったのである。
 
 プーチンが長官を務めたKGBが原点のタンシュエも動揺したと想像したいが、実際のところ胸の内は読み取れない。
 
 スーチーも喜んでいる場合ではなかった。1990年の悪夢がフラッシュバックのように襲ってきた。
 
 2015年11月8日に総選挙、雪崩現象の大勝利が確定したのは2日後の10日であった。
 
 スーチーは即座に、文官の最高権力者テインセインと、武官の最高権力者・総司令官それぞれに個別会談を申し入れた。だが二人の態度は優柔不断だった。
 
 漸く実現したのは、月が替った12月2日であった。午前中にテインセイン、そして午後に総司令官と会談した。
 その結果はスーチーが予想し、恐れた通り、非協力な態度であった。国軍の最高機関が確約しない。いや出来ない。
 
 スーチーの要求は、翌2016年3月31日から発足するスーチー民主政権への国軍側の確たる協力である。
 
 海外ではスーチーをタレント主婦候補としか評価しなかった。
 一方国内では、国軍を分析しこの国の実態を読み取る能力をスーチーは備えていた。プロの政治家より冷静だったと言える。
 
 テインセインと総司令官はタンシュエのイエスマンでタンシュエの操り人形と最初から見抜いていた。
 
 そこで11月19日、タンシュエがこの世で唯一信頼する孫とスーチーが密かに会い、タンシュエとスーチーの頂上会談を12月4日夜ネイピードのタンシュエ邸宅で極秘に行うよう密かに画策した。
 
 一時はスーチーに拾われ同盟関係にあったシュエマンが、タンシュエとスーチーの極秘会談は自分が手配したと得意気に発表したが、実際のところ、スーチーから働きかけがあったのか、あるいはタンシュエが動いたのか、シュエマンの自慢話を含めて、実際のFactは何一つ明らかにされていない。時間が経過すれば、歴史の一部が明らかにされる時が来る。もどかしいが、待たざるを得ない。
 
 隣国タイには“Bangkok Post” と “Nations”という二大日刊英字新聞がある。
 ヤンゴンからビザの切り替えに訪れるのは楽しみだった。
 分厚い日曜版を抱えてチャオプラヤ川沿いの優雅なレストランでほぼ一日を過ごした。言論不自由なヤンゴンよりバンコクは遥かに自由な報道だった。
 
 旧聞に属するが、重要な話なのでお付き合い願いたい。
 
 タイの元首相のPrem Tinsulanonde将軍が2019年5月26日に逝去した。
 ミャンマーの総司令官はバンコクに飛び葬儀に出席した。その折に、上記2英字紙を含むマスコミのインタビューに応じている。
 
 海外ということで、あるいはバカ息子故に、ガードが甘くなったのかもしれない。結構本音を正直に語っている。
 
 Premは国軍総司令官として1980年から1988年までタイの首相を務め、ブミドル国王が98歳で崩御した時、枢密院議長として次期国王の決定に重要な役割を果たした。
 
 続いて首相となったネット財閥のタキシン・シナワトラとは敵対関係にあり、Premはタイ国軍の元老的立場で国王の信任も厚かった。
 
 総司令官はPremを、その経歴・知恵からして、実の父親と1歳しか離れておらず、父親のように慕っていた。自分のゴッドファーザーであると語っている。
 そしてバンコクに来る度に、Premの自宅を訪れ、その度に温かく歓迎され、貴重なアドバイスを受けていたと語っている。
 
 軍人同士の温かい友情物語りに聴こえ、普通の人は見逃す情報である。
 アマゾネスにはジャーナリストとしての資質も期待している。
 新聞・ネットでの情報でもFact かFakeか一言一句、吟味しろと!!
 
 一国の総司令官が他国の総司令官、あるいは元首に相当する人物と、情にインスパイアされたとはいえ、親子関係を表明するのは、国家を裏切ることにならないか?
 
 タイ国では二人の関係を“Adopted Son”と呼んでいる。
 
 しかも相手が父親で、自分が息子という隷属の関係は、自国の独立を脅かす売国奴ではないか?
 
 ここで総司令官が死守すると言った“2008年憲法”に言及したい。
 
 この憲法で、スーチーは夫が外国籍で2人の息子もミャンマー国籍を所有しないとの理由でミャンマー連邦の大統領には就任できないと規定されている。
 
 スーチーの場合は単なるシビリアンである。
 それに対して上級将軍総司令官の場合は、国防大臣、国境問題大臣、内務大臣という特別に強力な大臣を指名出来るのみならず、陸海空三軍の総司令官を指揮する立場にある。
 
 海外勢力の影響という意味では、シビリアンとは全く異なる高次元の話である。その総司令官が精神的に絶大な影響を受けたとなると、国家の尊厳と主権を侵される一大事である。
 
 どう申し開きをするのか単刀直入に質問したい。
 
 ・・・こんなことを世間を知らないヤンゴンの小娘がほざいたところで、屁の突っってりにもならないし、身の危険も生じる。
 
 人権が保障されている海外のプレスからのご指導を仰ぎたいところである。勿論第三国を通じての話である。そのためにアマゾネスには世界共通語の英語を学ぶようにと申し渡してある。
 
 只今ヤンゴンは4月30日(土)午後3時15分。
 高熱で空気の安定が崩れたのか激しい落雷が近づき、あっという間に豪雨に見舞われ、窓を開け放したところです。午後1時に停電となり、冷房も切れ、蒸風呂状態だったので、ほっとしています。
 ですが通り雨が過ぎると、今度は下街全体が蒸風呂となります。
 
 以上
 
 東西南北研究所
 
 
 
                                  
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