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<ミャンマーで今、何が?> Vol.462
2021.08.13
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
■世の動きは超音速!ついて行かねば負け組!
・01: 私バカよね♪お馬鹿さんよね♪
・02: お隣さんの出来事
・03: 噂のネットワークは世界一
・04: 複雑系の世界
・公式ツイッター(@magmyanmar1)
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・01: 私バカよね♪お馬鹿さんよね♪
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Vol.437からはじめた「小バカが大馬鹿!?!」シリーズ。
大馬鹿だったのは私自身でした。
これだとバックナンバーに表示されるタイトル名は前回のVol.461まで全て同じとなり、内容を判別できません。
今号からVolごとにタイトル名を設け、スタイルを一新します。
これも試行錯誤でスマホ訓練中の事故と見逃して下さい。
タイプミスは相変わらずですが、訂正・打直しのスピードには自信を持てるまでになりました。
あと少しの辛抱です。
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・02: お隣さんの出来事
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ヤンゴンの下街は西から東に順番に番号が振ってあり、英国人が造った街らしくすべて一方通行で、合理的に出来ている。
数日前に44番街で事件が起きた、と聴けば誰もが頭の中で地図を描き、一時新潟出身の女性の知人が住んでいた横丁と想像できる。
そこに内偵中の警察官が銃を構えて踏み込み、5人の若者が4階のベランダから飛び降り2.5人が死亡した。一人は女性で妊娠していた。そのお腹の子を0.5人とカウントした。
PDFのメンバーは執拗な追及のターゲットで、追い詰められ全員がベランダから飛び降りたと思われる。彼等の顔写真および事故現場がSNSで流れている。
東京ではTV局女子社員がオリンピック打ち上げ会で酔っ払い、2階のレストランから地上に転落した。
インパール作戦同様にヤンゴンと日本では、当然の事ながら、まったく別次元の話である。
ここヤンゴンでは心当りが無くとも捜索の手が身辺にヒタヒタと迫って来る恐怖感がある。
そして同じビルの居住者ですら、国軍に通報するインフォーマーではないかと疑いの目がお互いに交差する。
この犠牲者の夫は医師で、愛妻と愛児を突然、しかも同時に喪ってしまった。
そのいたたまれない非情な酷さと共存しているのが今日のヤンゴンである。
それが自分達の国の暫定首相を名乗るMAHの手で指揮されている。何一つ逆らう事が出来ない。
この1.5人の成仏出来ない魂と、一瞬にして愛する家庭を奪われた夫とその家族はこの怨みをこの世の果てまで赦さない。
MAHとNo.2ソーウィンの両家族、子々孫々が根絶やしになるまでミャンマーの同胞は彼等を村十分(八分ではない)として、絶対に受け容れない。
PDFの説明をすべきだった。
People’s Defence Forceの頭文字で、反体制派は国軍が狂暴さを増すにつれ、我々も武力で対抗すべきと戦略転換を開始した。
そこで組織したのがPDFである。
“人民防衛隊”と和訳しておく。
クーデターの経緯を簡単に説明すると、今年2月1日早朝にスーチーとウィンミエン大統領は拘束され、その他のNLD幹部および同調者も逮捕され、射殺されるか拷問に掛けられた。
この追及は徹底的で今日も続いている。
旧政権の国連大使やDr.ササのようにスーチーから託され、死線を越えて逃げ延び、外国政府や国際機関へクーデター政権の不当性と残虐性を訴える使命を帯びた人物もいる。
数日前にこの国連大使の暗殺計画が祖国を遠く離れたNYで露見した。雇われた刺客2人のミャンマー人がFBIに逮捕された。
カモフラージュの仲介者が間に入っているが、国軍が関与した事は明白である。
ヤンゴン国際空港で暗殺されたスーチーの顧問弁護士ウ・コーニー同様に、国軍は関与を強く否定するが、それを信じるミャンマー人はひとりもいない。
気が狂ったMAHだからこそ、国内でも海外でも、Dead or Aliveでスーチーの取巻きを潰滅させる指令を出す狂暴さを陰険に持ち合わせている。
スーチーおよびウィンミエン大統領は身柄をネイピードからヤンゴンに移送され、極秘の軍事裁判で弁護団なしの取り調べが開始された。
MAHは現状を正当な事実として国内外に繕うため、暫定内閣が2023年8月までに準備を整備し、公正な総選挙を実施すると血迷った事を言っている。
MAHの意図は、総選挙が終了するまでスーチーを拘束し、スーチーがMP(*議員)に当選しない様、法律を改悪したり、朝令暮改の軍令を乱発したり、嫉妬深く小モノのMAHは、やりたい放題の無茶をやりまくっている。
政府系日刊英字新聞を一読すれば、国軍がMAHの指揮下、スーチーおよびその
政党をミャンマー政治の舞台から引き釣り下ろし、抹殺しようとしている事が、明明白白である。
この手法はテインセイン政権の誕生を仕組んだ2010年の総選挙と全く同じ手法である。
マスゴミは見逃しているが、この仕掛け人はソ連のKGB士官学校を卒業した単主絵その人である。
既に国軍の最高司令官を引退し、その地位をMAHに譲り、肩書は何も無く、一市民に戻ったと思わせておき、実際は国軍全体を舞台裏から睨みを利かし、牛耳っていたのが恐るべき単主絵である。
だから大統領のテインセインも、最高司令官のMAHも操り人形のように自由自在に操っていた。
その凄みが効いていたのは、単主絵の瞳が白濁するまでの期間である。
それに気が付いたのはスーチー唯ひとりであった。それも単主絵の瞳が白濁する前のことである。
空っぽの頭の持ち主であるMAHは自分の頭で考える事は出来ない。
だから心酔する、そして絶対に頭の上がらない、単主絵のやった悪行のマネゴトをやるに過ぎない。
この小モノが単主絵の異変に気が付いた。なんと、その瞳が白濁したのである。
最初に考えたのは単主絵王朝の財宝を自分のものにすることであった。
だが如何せん、頭は空っぽである。
ロシアの最高幹部である要人に単主絵の白濁事件を漏らした。
あとはご承知の通り、“ロシアより愛をこめて”のオモテナシ接待である。日本政府のオモテナシなど足元にも及ばない。
ミャンマー人は白い肌に憧れる。
ロシアはその代名詞のCaucasianのふるさとである。
選り取り見取りのハニートラップを堪能する事も出来る。
だからKGBの親玉だったプーチンは、赤子の腕をひねる様にMAHを操り始めた。
マスゴミは習近平の影響力を強調するが、ミャンマーにとってそれ以上に大問題なのは、プーチンでありロシアなのである。
話が飛び過ぎた。戻そう。
拘束され非公開の軍事法廷で取調べ中のスーチーはNLDが指名した弁護士ですら接見がままならぬ状況となっている。
スーチーに国内と海外の実情を一切触れさせず、不安に陥れる単主絵の常套手段である。
と言うことは、国連大使にしてもDr.ササもスーチーとはその後、連絡は取れていない。この推論が最も合理的だ。
そのスーチーと連絡がとれぬまま、反体制グループは戦略転換を図った。訓練を積んだ殺戮プロの国軍に対して素人集団が武力で戦うと言う最も愚かな戦略を選択した。
国軍にとっては「飛んで火に入る夏の虫」である。
だがスーチーの人生哲学および過去に発行した書籍から判断すると、これ程、愚かな戦略はあるまい。
スーチーはガンジーの不服従運動を称賛し実践してきた。更にはリベンジではなく仏教の慈悲の心を説いてきた。
この点ではスーチーを孤立させる作戦は上手くいった。
スーチーから隔離された仲間がPDFという武力闘争に走るなら、これは国軍にとって絶好の好機である。
国軍は既に彼ら全てをテロリスト集団と定義付け、生死に拘らず彼らを潰滅する作戦に取り掛かった。
スーチーに彼らをたしなめる機会が残されていれば、こんな愚かな戦略は絶対に取るまい。
彼女の人生哲学からも、考えられぬ浅はかな戦略である。
スーチーは残忍無比の独裁者・単主絵に対して、政権を2015年の総選挙の結果に従い移譲されたら、目には目のリベンジでは無く、過去の悪行をすべて赦すという極秘の約束を取り交わしたか。
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・03: 噂のネットワークは世界一
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ここで奇妙なウワサがSNS上で昨日流れた。
「ブルドッグは死んだか?」という簡潔極まりない短い文言だ。
ミャンマーに関する最高のインテリジェンス機関である欧米の駐緬大使館付き武官はこの奇妙なメッセージをどう解釈したか、聞いてみたい。
ミャンマーでは“犬”という言葉は忌み嫌われる。
シュエダゴンパゴダの入口に鎮座する左右対の動物を、日本人は狛犬と判断し下手な英語で“ドッグ”と表現する。
忍耐強く教養あるミャンマー人ならイヤな顔をしながらも教えてくれるだろう。
これは動物の王者ライオンを模した想像上の動物で“チンテイ”と称する。だから卑しい“イヌ”などでは決してない、それは無礼だと。
SNS上に短い文言を残した人物は相当に用心深く、思慮深い教養人と、ノンポリは判断した。
あの憎たらしい顔付きから、この国のex?独裁者をブルドッグそっくりと半分揶揄したのだろう。
だが間違っても名指しなどしない。
お縄頂戴どころか、即座にお命頂戴の危険な表現と肌身で分かっているからだ。
日本の教養人なら「口は禍いのもと」と慎みを教える。
このメルマガが主語を避け、健康に異常事態が発生したと、邪推したロジックと奇妙に符合するメッセージである。
ノンポリとしては、MAHが引き起こし、Status Quoとして固定化した、今の最悪の事態をブレークスルーする鍵はここにあると観ている。
短いが慎重なこのメッセージは孤軍奮闘する中で強力な援軍を得た気分にさせてくれる。
何度も繰り返すが、軍人部落といっても、決して一枚岩ではない。
MAHの愚行に反感を抱く元将軍・将校は居るはずで、現在声を潜めている筈だ。
その中の一人が奇妙な謎かけを行った。
本来は“死んだか?”では無く、ノンポリ同様に“殺されたか?”と明示したかったのかも知れない。
これこそ海外のメディアが伝えない、ヤンゴンの今である。
この後で、単発の単主絵情報が流れてきた。
単主絵がコロナ感染で亡くなったという、大胆にも名指しでのゲリラ記事である。これもFBだ。だからMAHはFBを目の敵にしている。
この大胆なBreaking Newsは国境地帯を根城として反政府活動をしているマイナーメディアらしい。
こういう時「火のないところに煙は立たない」という表現を思い出し、祖国の文化の高尚さを感じる。
あるいは「貧者の一灯」、「蟻の一穴」でも構わない。
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・04: 複雑系の世界
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世の中はあまりにも複雑系に陥ってしまった。いつかは“シンプル・イズ・
ビューティフル”の時代に戻るかもしれないが、とにかく現代は複雑系でないと解決出来ない問題が多すぎる。
abcxyzも低コストのジェネリック医薬品なので、どの国でも、どの医薬品メーカーでも製造できる。
ブランド名も各国・製薬会社でバラバラだ。
成分は同じabcxyzなのにブランド名は百花繚乱である。
注意書きに記載された薬品効果は、寄生虫駆除とか疥癬治療などで、COVID-19に効くなど、どこにも謳ってない。
どのブランドでもすべて同じ薬効となっている。
ここから話は複雑系に入って行く。
ところがFLCCC(*COVID-19重篤患者治療最前線同盟)の専門医たちがとんでもない事をやらかした。
というよりも非常に合理的で柔軟なアイデアを医療に関わるプロとして提議した。
しかも国境に拘らない、真の意味でのグローバルな視野を持った人たちである。
ということは、政治に囚われず巨大な製薬会社にも忖度しない壮大な思想の持ち主である。
今世界中が解決すべき喫緊の課題は純粋に新型コロナウィルス対策である。
だがそこに政治が介入すると、自国の製薬会社を後押ししたり、世界市場での分捕り合戦という熾烈な保護貿易に突入していく。
だがFLCCCのメンバーは、専門医としての研究結果、abcxyzが新型コロナに非常に効果的である事を理論的に突き止めた。
読者のTTさんからもイスラエルにおける最新の実証実験結果を教えてもらった。
このメンバーが目からウロコなのは、実験データを極秘にするのではなく、実践臨床医とデータを公開してオープンな意見交換を行っている事にある。
建設的なグローバル化である。
その反対にガックリ来るのが、新型コロナによる感染者・死者が爆発激増しているにも拘わらず、利権確保に必死という卑しい習性に陥った政治家の姿である。だから新参者のabcxyzには徹底的に反対するのみならず、既存の大手薬品会社のサポートに回ろうとする。今のところ尻尾は見せぬが、多分甘い汁を吸っているのだろう。
アッという間に一週間が過ぎ去った。また週末だ。
只今のヤンゴン時間8月13日金午前11時05分
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