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 <ミャンマーで今、何が?> Vol.453
 2021.07.20
 http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
 
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 ━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
 
 ■小バカが大馬鹿に!?!その17
 
 ・58: 感染者数・死者数と各累計
 
 ・59: ウン年前の思い出
 
 ・60: 今日は7月19日殉難者の日
 
 ・61: 本日の日刊英字紙第一面
 
 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)
 
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 ・58:感染者数・死者数と各累計
 
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 17日5497*224236 233*4769
 18日5285*229521 231*5000
 
 
 
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 ・59:ウン年前の思い出
 
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 読者の方から「時節柄、遺伝子やウイルスの本を読み漁った」というお便りを頂いた。
 私の好奇心はひょんな事でスイッチが入る。
 
 ムスレムの女性と結婚し、ヤンゴンで親しく往来していた日本人が、コロナが発症する何年も前に故郷へは戻らず、坂本龍馬が暫く潜伏していた長崎に落ち着くと当地を後にされた。
 
 気が合い同年輩でもあったので6~7冊の本を置土産に頂いた。それが全て免疫学・遺伝子に関する書籍で、食事に関するモノも入っている。
 彼を思い出し、久し振りにそれらを紐解いた。
 重要個所に彼の引いた赤線、そして私が付けた付箋が多数あり懐かしい。
 
 村上和雄・棚次正和共著『人は何のために「祈る」のか』副題:生命の遺伝子はその声を聴いている(祥伝社)
 
 この本からはジャック・マイヨールの150mもの素潜り、プラシーボ効果、サムシング・グレート、ルルドの奇跡、X線のレントゲンが第一回ノーベル物理学賞を受賞した事、日野原聖路加名誉院長が日航機「よど号」ハイジャック事件に乗り合わせた事、ソクラテスの「洞窟の比喩」、アインシュタインとニュートンの話、その他刺激される興味深い話が載っている。
 
 安保徹著『ガンは自分で治せる』(マキノ出版)もコロナの今だからこそ勉強になる。
 
 自律神経から赤血球・白血球、マクロファージなどから免疫学に入っていく興味深い内容である。
 “笑い”が病気の自然治癒力を促進するエピソードなどは化学薬品・医療設備・手術などの現代医学のみに頼りがちな当地の若者たちに、波紋を投げ掛ける助っ人となりそうだ。
 
 今も長崎でご夫婦ともにご健在なのだろうか?
 このようにヤンゴンは不思議な所で、多くの縁に恵まれ、薫陶を受けている。
 
 
 
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 ・60:今日は7月19日殉難者の日
 
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 今朝は午前4時20分から停電。周りは真っ暗。
 慌てず騒がず、ラム酒の空瓶に立てたローソクを灯した。これをワンルームとキッチンに2本置いておけば、停電でも殆どの用は足せる。
 
 今日は特別な日である。新聞の入手を兼ね朝食用モヒンガーでもと、近くの旧総督府の様子見に出掛けた。
 
 1km四方の旧総督府四隅には土嚢を高く積み上げた兵士のポストが有刺鉄線でガードされ造営されていた。頭上には緑色のターポリンシートを張り一日に何度も襲来する南国の驟雨に備えていた。
 だが銃眼から覗く銃口がこちらを狙っていて不気味だ。
 スマホでビデオを撮ろうものなら蜂の巣だ。
 
 東向きの正門のみならず、北面西面東面の長い道路の中間地点には必ず長銃を捧げ持つ警官6~8名が座った警察の小型トラックが駐屯していた。
 従来であればアウンサン将軍を含む殉難者を悼むため大勢のマスコミと市民が集合するこの日の旧総督府はガランとしており、大通りを走り回るPOLICE車がヤケに目立った。
 
 殉難者が凶弾に倒れたのは10時37分。例年ならば通行中の全車両がその場に停車し、一分間哀悼のクラクションを鳴らすのだが、この恒例行事も今年は取り止めのようだ。
 
 自宅に戻ったところで、再び停電、外では雨が振り始めた。
 
 近くのマハバンドゥーラ大通りがウルサイ、気が付くと丁度凶弾の時間だ。ハッキリ分からぬが、今年は走行しながらのクラクションのようだ。
 
 後になって生徒から情報が入った。
 シュエダゴン北口の殉難者廟では雨の中式典は挙行された。オリンピック同様に今年は無観客、遺族の9家族が大型花輪リースを献花した。報道陣のみが指定の場所で、国営のMATVが中継放送したようだ。
 
 BBCビルマ語情報によれば、MAHは出席せず。
 スーチーも参加せず、YCDC高官がスーチーを代表し献花した。
 スーチーの長兄Aung San Ooも出席せず、代理が献花した。
 
 容貌は父親似と言われる長兄だが、彼は独裁政権に籠絡されたか、早い時期に米国に逃げ、市民権を取得し、米国籍役人となった。
 
 後日インヤー湖のスーチー邸をめぐり遺族として50%の所有権を主張したが、これは認められなかったと記憶する?
 
 スーチーを二世セレブと安易に決めつけるミャンマー通がいるが、同じ血を引く兄妹でも性格は全く異なり、兄は完全にノンポリの世界に逃げ込んだ。
 
 スーチーが特異なのは、父親の歩いた歴史を辿る過程で後天的に身に付けた哲学を信念とし、祖国のリーダーとして闘っていると解釈している。
 
 私の悪い癖で、話が枝葉末節に飛び火することだ。
 スーチーにはアレキサンダーという長男とキムという次男、二人の息子がいる。
 
 二人共すでに中年だが、長男はマスコミの話題から消え、次男のみが海外で殉難者の日の式典に参加している。
 
 スーチーが家庭的な幸せを壊滅したように次男のキムも多分?人生の伴侶もなく、ミャンマーの波乱万丈の荒波に翻弄されている様に思える。
 
 だから単に二世と言ってもひと括りに出来ないのが、人生の面白いところではなかろうか?
 
 
 
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 ・61:本日の日刊英字紙第一面
 
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 殉難者廟とアウンサン将軍合成させた一面の写真で、2021年7月19日と大書されている。
 
 続いて“第74回殉難者の日に捧げる”となっている。
 
 そしてア将軍が1944年11月に全国民に演説した“Broader outlook and farsightedness”と題したスピーチの抜粋が掲載されている。
 
 “視野の広い展望と将来を見透す先見性”と勝手に訳してみた。
 
 MAHから完全に欠け落ちた資質で、これこそスーチーが父親から受け継いだ奇特な資質と分析解釈した。
 
 煩悩するノンポリが待っていた“幕僚会議”の次の一手は、このメッセージではなかろうか?
 今日の今日で軽々に断定は出来ない。
 
 賢明な“幕僚会議”は国民にではない、海外の主要政府に対して又もや臭いメッセージを投げたようだ。
 
 今度こそ、そのメッセージを見誤ると、ミャンマーは永遠に北朝鮮あるいはイランと同じ運命を歩かねばならない。
 
 そこで各国駐緬大使館の、特に武官の意見を聞きたい。
 このメッセージをどう捉えるか非常に興味がある。
 それによって各国のインテリジェンス能力と、その国の覚悟が見えてくるからだ。
 
 「世界の歴史を知るすべての人にとって国造りという仕事は、この俗世間の浮き沈みを避けようとすると、とてつもない難題と思われる。それだからこそ、   “視野の広い展望と将来を見透す先見性”  を持って、可能なチャンスは逃さず掴まえねばならない。これこそミャンマーを愛し、ミャンマーという国家を造り上げる唯一の方法である」
 
 これが殉難者記念日の日刊英字紙第一面に掲載された全てである。
 拙い和訳で真意は尽くされていないかもしれないが、英語の達人がおられたらご指導頂きたい。
 そして駐緬大使館の武官の方でこの文面をどのようなメッセージと解釈すれば良いのかご指導賜りたい。
 
 ノンポリ自身も少し時間を掛けて、これが本当にメッセージなのかを含めて黙考してみたい。
 
 
 実はこの一二週間溜め込んだヤンゴン情報がある。
 だが日刊英字紙を分析しはじめると、アレモコレモと横丁に紛れ込んでしまう。
 
 タイミングを逸するが、機会を見て主要マスコミに取り上げられないそれら現場情報も流したい。
 
 只今のヤンゴン時間7月19日午後6時40分。
 
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