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<ミャンマーで今、何が?> Vol.447
2021.07.07
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
■小バカが大馬鹿に!?!その11
・37: 親ガメがコケたら..
・38: 幕僚たちが抱える難問
・39: 君は若者か?バカ者か?
・40: 海外依存は止めろ!
・41: クサイ玉
・公式ツイッター(@magmyanmar1)
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・37:親ガメがコケたら..
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仮説の上に仮説を積み重ねると二重の危険が生じる。
だがそれに挑戦しないと問題は解決しない。
日刊英字紙の第一面に一週間以上も登場しないのは軍内部で異変が起きた証拠で、MAHは国軍の拘束下にある。(第一仮説)
では今現在、実際に国軍を動かしているのは誰なのか?
横綱審議会と仮称しているが、単主絵の頭脳とも言うべき“幕僚会議”の存在が浮び上がる。
これは国軍内部の保守本流で、10名あるいは多分それ以上の将軍クラスで構成されているのでは?
すなわち集団体制で毎日をしのいでいるものと推察される。
だが決して一枚岩ではなく民主化推進に好意を示す将軍もゼロではないだろう。
幕僚会議はMAHを全否定はしていないが、右⇔左の揺れが今後新聞紙上に露呈されるので、非常に不安定な空気が流れ、国軍はダッチロールか、などの観測記事が出てくるかもしれない。これは危険な兆候なのだが国軍内部の権力闘争なので、野次馬としては落ち着くまで待たざるを得ない。
不安定なまま、冒頭の質問に答えねばならない。
軍隊は常に上意下達の命令系統である。今は暫定的だが幕僚会議の集団決定がNo.2のソーウィンに、そして下部組織へ下達されていると想定される。(第二仮説)
この二つの仮説の大前提として単主絵の健康に重大な異変が生じたとのゼロ仮説と言うか、Xデイ仮説の存在がある。
これ自身が大大仮説で何の裏付けも無い。
新聞の行間に書いてあるだけである。
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・38:幕僚たちが抱える難問
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ひとつ気掛かりなことがある。
単主絵は死に体が得意で、側近に体を支えてもらわないと歩行困難という写真を過去に何度か流している。
それを信じて軽率な行動を見せた臣下が恐怖政治の見せしめとなった。
軍内部の高官ですら、KGB仕込みの恐ろしさを知らず、甘く見た証拠だ。
だが健康状態に重大な異変が生じているとしたらどうなる。
これも角さんと同じで病状の程度、頭脳の明晰さのグレード、あるいは老化の進み具合で状況はすべて異なる。
だから外部の人間が野次馬評論すべきではない。
軍部はスーチーと真逆で秘密主義をモットーとしている。
どちらにせよ幕僚会議が取り組まねばならぬ問題はハッキリしている。
い:MAHの処分、あるいは政治的に意地でも延命させる。
ろ:No.2のソーウィンを昇格させるか?昇格後政権をNLDに戻すというアドバルーンは、不正選挙を執拗に追求している新聞論調から、これはあり得ないだろう。
だが同時に流れたソーウィンの引退説は可能性がある。その場合国軍の前例からしてソーウィンは僧院に籠るはずだ。
は:MAHとソーウィンの二人がミャンマー劇場からセットで消えるとすれば、次の正副の看板スターは誰にするかと言う難問が待っている。
に:米国主導で経済制裁が厳しくなる中、海外からの観光客を呼びこめる奇策はあるのか?更には海外投資を呼び込めるスターはいるのか?ここで熾烈な議論が沸騰する。下手すると軍内部を二分するかもしれない。
ほ:ギリギリの土壇場になって、初めてスーチーの名前が出てくる。その頃までには、非公開の軍事法廷で100年位の自宅軟禁という刑期がスーチーにぅだされている。
これこそ国軍お得意の手法でスーチーとの交渉に役に立つ。
ヘ:ここからが本題である。
恩赦と取引でスーチーと幕僚会議連絡将校との長い長い往復が繰り返される。もちろん極秘の交渉である。
スーチーが受諾するか拒否するかはミャンマー版ポツダム宣言受諾検討会議と言ってよいだろう。
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・39:君は若者か、バカ者か?
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各国それなりに立派な大使館をヤンゴンに構えている。
その内部では古典的だが武官を主体とした情報活動が活発に行われた。
通信衛星との傍受を含めたインテリジェンス活動がそれに取って代わり熾烈な闘いを続けながら秒進分歩の変身を遂げている。
スマホ時代の今、ノンポリの独り言などヤンゴン駐在大使館のプランBC..の最後の最後にも出て来ない。
GAFAが世界を席巻と昨日学んだが、今日は秒進分歩でFANGに変身していた。FB, Amazon, Netflix, Googleのことらしい。
情報だけに頼っていたら振り回されてしまう。
読者個人個人で大馬鹿が引き起こしたパズルゲームの決着に挑戦していただきたい。
今の時代は丸秘の時代ではない。お互いに情報を共有してパズルを楽しむ時代である。そういうふうに若者に教えられた。だが変身は若者の特権ではない。晩年の変身も悪くない。
ワカモノにも欠点はある。1つ間違えるとバカモノになる。これはタイプミスから学んだ。だが本質的な欠点は歴史を知らないことである。
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・40:海外依存は止めろ!
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ネルーの歴史を紐解くと、インドと中国に挟まれた、いわゆるインド・シナ半島一帯は、ドーバー海峡の戦いを地球の裏側に移し、イギリスとフランスが陣取り合戦をやっていた。
だが21世紀のミャンマーは、英仏どころではない。
最後の経済フロンティアの掛け声で成金G20はもちろん世界各国から胡散臭い金鉱探しがこの国の東西南北を堀漁っている。
1849年のゴールドラッシュがミャンマーで再現された。
それに水をさしたのがCOVID-19で、これはこれで進歩を遂げ現在はデルタ株にまで変異成長している。
パンデミックの歴史的怖さを知らぬボケナスがこんな時に時代遅れのクーデターをやらかした。どこまでオマエはアホなんだ。
先進国や中国・ロシアはミャンマーなどに関わっていられない。コロナワクチンというもう一つのゴールドラッシュに沸き立っているからだ。一攫千金の大金鉱だ。
コロナで悲観する国もあれば、ファイザー社の米国やモデルナ社の英国などコロナは救国の大金鉱と皮算用に狂喜している。
そこを若者も見極めてほしい。国連など世界に支援を求めても外交辞令で対応されるだけだ。
連中は役立たずといっときも早く諦めるべきだ。
自分たちで解決することだ。
自国の問題ではないか。
自分自身を信じることだ。君たちには独自の知恵がある。手に持つスマホは伊達じゃない。
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・41:クサイ玉
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今の時間ヤンゴンは暗い新月の闇の中、カラスが騒ぎはじめた。
新聞発売までまだ暫く時間が掛かりそうだ。
新聞第一報を一言お伝えして一寝入りしたい。
ウトウトと寝過ごしてしまった。顔も洗わずマスクを耳に掛け入手してきた。
第一面にはホテル旅客省のバガンにおける観光誘致の記事と写真。
おいおい軍人さんヨ!
今どき観光誘致ではないだろう。
第二面・第三面ともに国難と無縁の記事と写真である。
ただ第3面最上段にアウンサン将軍の歴史的名言を国民を鼓舞する言葉として囲んである。
そしてお馴染みの軍服を着た将軍の黒白写真。
ピンときたので、昨日の新聞から同様のアウンサン将軍の言葉と写真が掲載されている。
ノンポリの勘が当たれば、アウンサン将軍は続くかもしれない。
点と線が繋がるのは、このような時だ。
幕僚会議が巧妙で老獪なメッセージを打ち出したと読めてしまう。ピッチャーで言えば、ボールにもストライクにも見えるクサイ玉だ。
スーチーにも繋がり、国軍にも繋がるのが将軍である。
ヤンゴン時間は7月7日水午前10時40分になってしまった。只今より発信トライ。
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