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 <ミャンマーで今、何が?> Vol.445
 2021.07.05
 http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
 
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 ━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
 
 ■小バカが大馬鹿に!?!その9
 
 ・28: 7月3日は何の日??
 
 ・29: 泳がせて逮捕!終身刑で恩赦!
 
 ・30: :3月8日? 7月3日?
 
 ・31: :ノンポリの迷言など信じてはイケナイ!!
 
 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)
 
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 ・28:7月3日は何の日??
 
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 間違いなくMAHの誕生日である。ネイピードを中心にそれらしき祝福パーティがあったかスマホ情報を当たって貰った。
 皆無だった。と言うことはノンポリが密かに裏取りを進める、ロシア帰国後の制裁に一歩近づいてはいるが、何の確証もない。
 
 こうなってはメルマガが最も信頼を置く政府発行の日刊英字紙が唯一の頼りだ。翌7月4日の朝刊が待ち遠しい。
 
 夜明けが待ち遠しい。だが今月は8日が新月。闇夜の長いトンネルを明け方まで待たねばならぬ。辛抱だ!ネルーの本も字面を滑るだけで何一つ頭に入らない。何事も手につかぬ。
 
 明石元二郎、鈴木敬司、単主絵、プーチン、ジェームズ・ボンドとスパイの達人が次々と頭をよぎる。彼らは冷静にひたすら待つ訓練をしたのだろうか。待つ身は辛い。
 
 東は向いのビルで覆われ空は見えない。西の僅かな空間であかね空を確認できた。
 大型の錠前を必ず掛けて屋根裏部屋を飛び出す。更に階段の途中に関所のような鉄格子があり、最後の関門としてビルの出入り口に鉄格子のドアがもう一つある。
 
 ここまで階段を下りてきて、財布を忘れた傘を忘れたと気付くことは多々ある。すると下の階段からこの難路をもう一往復する事になる。密かにプライベートのスポーツジムと呼んでいるが、日本のマスコミではニュース価値の無い些末な事なので、敢えてメルマガ情報としてお伝えしておきたい。
 
 欧米のフリーランスのジャーナリストは好んでリフトの無い安アパートを借家として経費を削減する。だが金満国のマスコミ貴族は別世界の報道が得意のようだ。
 
 路上の新聞スタンドが屋台をセットするのを寄り道して時間を潰し、待望の朝刊を入手出来た。
 
 
 
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 ・29:泳がせて逮捕!終身刑で恩赦!
 
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 7月4日朝刊第一面の写真に目を凝らす。ここは大相撲で言えば横綱の常設指定席だからだ。
 
 今ノンポリが邪推するのは、ロシア帰国後6日間横綱が連続休場するのはアブノーマルで、横綱審議会が何らかの処分を検討中ではないかとの疑惑である。
 
 推理する根拠はある。
 2004年10月当時軍政No.3の現役首相だったキンニュンがマンダレー飛行場で逮捕された。その暫く前からこの指定席にキンニュンが登場せず、何かオカシイと勘繰り始めた矢先の、首相失脚劇だった。
 
 国軍内部にも情報部はあった。だがそれとは別にキンニュンは独自のインテリジェンス組織でキンニュン王国を創り上げていた。特に国軍上級将校たちの贈収賄・愛人関係を含むプライベートな情報がすべて握られているとウワサされていた。何時でもスキャンダルに持ち込めるということである。
 
 それを最も危険視したのがKGB特別士官学校の優等生・単主絵その人である。
 
 そのキンニュンを徹底的に権力構造から抹殺した。さすがに現役首相を絞首刑にするのは国軍そのものに死刑判決を下すようなものだ。だから終身刑を言い渡した。
 
 それだけでは無い。キンニュン一派と呼ばれる組織の全員が一網打尽で拘束され、キンニュンが創り上げた王国は徹底的に壊滅させられた。
 
 テインセインが米国への手土産として大量の政治犯を訪米前に大統領恩赦で釈放した。そのドサクサに紛れて終身刑のキンニュンがひっそりと恩赦されている。
 
 だからスーチーが日本の外務大臣に語った“この国は複雑なんです!”という言葉は正鵠を得ている。トップの使い捨ては当たり前で、逮捕前に泳がせたり、恩赦という復活も有りである。
 
 だから上級最高司令官であれ、暫く泳がすか、抹殺するか、単主絵の意のままである。
 それを看破ったのがスーチー唯一人であった。
 だからこそ大統領・上級最高司令官との個別会談直後の二日目に単主絵との差しでの極秘会談を勝ちとった。
 
 そこではミャンマーの未来を決する男と“オンナ”の約束事が締結された。国軍が牛耳るこの国の頂点に立つ男が約束したコトである。
 
 スーチーが富司純子のようにサラシを巻いて出るべき所で申し開きが出来れば、チビのMAHなど栄えある国防軍に泥を塗るだけで無く恩義のある大親分まで裏切る事になる。立つ瀬がない筈だ。
 
 だから機密の軍事法廷でスーチーはじめ正当な国民総選挙で選ばれた与党に難癖をつけると言う姑息な手段どころか、武力で国家を略奪する暴挙に出ている。
 
 武力以外に脳の無いMAHは最低のこれも男だが、救いようがないい。これまでに800人を超える殺人を犯してきた。一件一件精査して、人命を軽視した重大な殺人事件として人民裁判にかけるべきではないだろうか?
 
 話がさきへ急ぎ過ぎたようだ。
 話はネイピードを中心に全国で展開されたMAH誕生日の実態の話だった。
 
 誰がリーダーか分からないが、MAHの名前がシャウトされると一堂に会した男も女も全員が“F**k your Mother”をビルマ語で、ありったけの大声で呼応する。
 
 ニセ英語教師として解説させてもらうと、これは“貴男のお母上と性行為をやってご覧なさい”と言うアメリカ人が大好きな言葉で多分使用頻度No.1の社交辞令である。この野卑な表現は英国の上流階級にも感染しデルタ株以上の悲惨な状況らしい。
 そのくせ伏せ字の所を“uc”とフルに記述するとレッドカードだそうだ。
 ミャンマーの若者に告げたい。この世に言論の自由なんて幻想だ。
 
 話が横道ばかりで申し訳ない。7月4日第一面指定席の写真だった。
 
 お歴々が一定距離を空けた椅子に腰掛け全員演台に向いている。ステージ上には7棹の国旗が立て掛けてあり演壇には誰も居ない。ステージ左に大スクリーンが設置され、そこにMAHがオンラインで一週間振りの登場を果たして居る。
 
 「ミャンマー婦人の日を祝福」となっており、説明記事は第一面から第三面全てを使用している。英語ではWomen's Dayとなっている。
 
 ノンポリの独り質疑が始まった。MAHが横綱の指定席に登場しなかったのは一週間。キンニュンその他の将軍の例から、横綱審議会は泳がしていたと推測した。どの程度の罪科とすべきか、あるいは無罪放免とするかに、一週間を要したようだ。
 
 ここで横綱審議会から難問を投げ掛けられた。一週間目が「ミャンマー婦人の日」である。どうして婦人の日?に登場させたのか、更にトリッキーなのが、本人を登場させずにオンラインでの祝福メッセージ読み上げである。この縦軸横軸を読み取れたら、アナタは本物のミャンマー通と敬意を表したい。
 
 肝心な事を忘れるところだった。
 
 7月5日月の第一面指定席はド田舎に架橋が掛かったという写真である。
 
 ますます疑心暗鬼が生じる。ノンポリに取っては生殺しにされた気分だ。
 MAHは恩赦で大量の政治犯を釈放とのウワサもあったが、今現在そんな素振りは全く無い。
 
 ミャンマーが狡猾で老獪と言う事がお分かり頂けたであろうか。
 
 
 
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 ・30:3月8日? 7月3日?
 
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 どうも気になるので婦人の日を調べてみた。
 国際婦人の日は国連で3月8日に設定されている。だがこの国は異なる。
 1998年に独裁政権がミャンマー独自の婦人の日として7月3日に設けた。
 国際社会および人権団体からは軍事政権御仕着せとして評判が悪い。
 
 ちなみにこのミャンマー婦人の日の設定日はキンニュン政権全盛の時代でその夫人の誕生日だとの情報を生徒から貰った。逆算すると生徒はまだヒヨコの年齢だ。グーグルで調べても類する答えに未だ遭遇しない。ご存知なら教えて欲しい。
 
 
 
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 ・31:ノンポリの迷言など信じてはイケナイ!!
 
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 最初はこの情報からと考えていたが、アレモコレモと錯乱状態になってしまった。
 
 だが何度も吟味する内に、これこそミャンマー人の性格を率直に表すもので、MAH追い落としの強力な武器になるのではと納得した。
 
 先ずは三連の写真である。
 
 ジーンズ姿の若者が壁に向って立ちションしている。ローアングルの後ろ姿で、勢いよくほとばしる小便の的にはMAHの軍服軍帽姿の写真が貼り付けてある。
 
 同様に壁に向かった女性の後ろ姿である。
 中年女性がタメインをたくし上げ、両足を広げたその下にはMAHの颯爽とした軍服軍帽の顔写真。
 
 極め付けが明らかに若い女性で、全く同じポーズを取り、MAHのご尊顔に威勢よく貴重なお小水を振り掛けている写真だ。
 
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 20年以上にわたりお世話になっミャンマーで頓悟した極意はこれだった。
 
 ミャンマー国軍から支給された軍服軍帽は栄えあるTamadaw(*ミャンマー国軍)のシンボルである。
 ミャンマーの風習では男尊女卑が根強く残り、それゆえに国連が定めたInternational Women’s Dayは意義があるのだが、どう言うわけか軍事政権が定めたこの国の婦人の日は7月3日となっている。
 その日にMAHに祝辞を述べさせている。しかもオンラインでの出席である。
 
 横綱審議会は特にメンツにこだわる保守的で頑固さがある。
 
 タメインをたくし上げ女性にまで小便で侮辱されたMAHは国軍の恥さらしであ。本来なら一刀両断に打ち首だが、単主絵から国防軍三軍の最高司令官として後継者に指名されたという経緯もある。
 
 そこの整合性に横綱審議会は迷い混んでしまったのではないだろうか?
 
 ここまでの推理は単主絵の健康状態が元気そのもので、頭脳も明晰という条件での話である。
 
 だが今の大混乱状態の中で、引退した先輩将軍将校を含めて国軍内部が一枚岩とは到底考えられない。
 
 であるとせば、今年2月2日の単主絵の誕生会は強制的に封じられ、部下達が集う4月の新年会も強制的に閉鎖された。それ故に、ミャンマーという特殊な軍人部落での二大行事のウワサは外部に聞こえて来なかった
 
 何となれば、愚かなMAHが国軍内部で極秘にクーデターを起こし、厳重にネイピードの豪華な屋敷を警固させているからだ。MAHに自分の頭脳で思考する能力は無い。
 
 単主絵が大先輩のネウィンを真綿で締めるように抹殺した手法をコピーしているだけだ。
 
 
 昨日7月4日はアメリカ13州がイギリスから独立した記念日である。傍若無人な振る舞いで世界中から顰蹙のアメリカ人は、この日は世界中にある米国大使館主催のパーティーに参加でき無料の暴飲暴食が出来る。
 今年のヤンゴンはどうだったのだろう?
 
 只今のヤンゴン時間7月5日午前10時50分。
 
 東西南北研究所
 
 
 
 
                        
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