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 <ミャンマーで今、何が?> Vol.434
 2021.06.15
 http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
 
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 ━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
 
 ■現在スマホのテスト中!?!
 
 ・01: デスクトップPC故障の為
 
 ・02: 新メルマガの内容
 
 ・03: 今を忘れて歴史の世界へ
 
 ・04: 父が子に語る世界歴史』の英語の原題は
 『GLIMPSES OF WORLD HISTORY』
 
 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)
 
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 【緊急連絡】
 
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 ・01:デスクトップPC故障の為
 
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 詳細は省略しますが、原稿発信が不可能になりました。今後は中国製スマホで原稿作成の予定です。
 
 スクリーン画面の狭さと人差し指一本でのタイプにかなり苦労しそうです。が時間だけは世界一リッチな身分なので老化防止を兼ねてノンビリ挑戦したいと思います。
 
 文体と情報量はスマホモードで短小型を目指します。どういう形に落ち着くか試行錯誤です。
 
 メルマガのVol·番号はそのまま引き継ぎ、今回はVol.434となります。さらに未来に繋げていきます。
 
 なおCOVID-19の統計数字はクーデター後信憑性が怪しくなったため掲載中止を決定。
 
 
 
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 ・02:新メルマガの内容
 
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 イ;叛乱軍政府には断固反対の立場ですので、引き続き糾弾記事を模索したいと思います。
 
 ロ;主要メディアが取り上げないヤンゴン事情を主体にお伝えしたいと考えてます。
 
 ハ;ミャンマーはスーチーが指摘した通り複雑国家なので、歴史に根ざした過去の事例など極力原典を拾い説明するよう努力します。
 
 ニ;ミャンマーの歴史を紐解くと、浅はかなMAHの手の内が前任独裁者のマネごとだと気づきます。小者の浅知恵を評価すべきではないと言うのがノンポリ主張です。
 
 ホ;駐緬の各国大使館や国連事務所では専任の情報担当官が国防軍内部の派閥形成や動静を常日頃探っているはずです。だがクーデターの兆候に気付かぬどころか、そのインテリジェンス能力が無能だったという事実を露呈しました。
 
 へ;その出先機関に現地情報を頼る本国政府はたまったものではありません。
 独自取材網を持たぬ主要マスゴミも同罪です。ほとんどが欧米記事の盗用で手抜き仕事です。
 
 ト;気の毒なのは若者たちです。88年世代後に生まれた若者は最年長で33歳の計算となります。彼らは独裁国家の真の恐怖を体験しておらず、付和雷同で、最近は国内のウワサに怯えるようになりました。
 
 チ;若者は祖父母・両親世代からのウワサの耳学問で自分で学習したものではありません。
 世界中の風潮として、日米欧のみならず、ミャンマーでも歴史は親から子に語られていません。
 特にミャンマーの若者はナイーブで、海外に過剰な期待を抱いたり、外国人の狡猾で老獪な二重スタンダードにコロリと騙される傾向があります。
 
 リ;それが証明されたのが国連事務所、各国駐緬大使館前での座り込みデモでした。
 各国政府共に自国ファーストでミャンマーのことなど何一つ心配していません。心配なのは自国民の保護と自国会社の投資先のウワサだけです。
 
 ヌ;ウブなのは若者だけではありません。ミャンマー人の身体細胞には「第三者頼り」のDNAが組み込まれています。
 アウンサン青年がアモイ国際共同租界に支援を求めたのも、結果的には裏切られた大日本帝国陸軍と行動を共にしたのも、更にはマウントバッテン卿の大英帝国に再度寝返ったのも、すべてはこのDNAの仕業でした。
 この複雑な仕組みはミャンマーの歴史からしか学べません。
 
 ル;アウンサン青年は長じて将軍となり、ビルマ国防軍とスーチーという宿命の兄妹を遺して政敵に暗殺されました。
 国父アウンサンにも、クーデターを起こした最高司令官にも、スーチーにも同じDNAが脈々と流れています。
 
 ヲ;繰り返しますが“第三国頼り”というDNAです。気の毒な若者たちもこのDNAを引き継いでいます。それどころか、もっと恐ろしいのが、次世代を担う若者たちが立場次第ではスーチーにもなり、愚かな最高司令官にもなりうるという可能性をDNAを通じて内在していることです。
 
 ワ;世界的な風潮で、ミャンマー人だけを責められません。ですが歴史は親から子に伝えられて来ませんでした。世界各国でコロナをきっかけとして自国内で噴出するSkeleton in the cupboardの犯人は、世代間の歴史の断絶にあるような気がします。
 特に英国南西端コーンウォール半島でのG7サミットの未熟児首脳会議を見聞しながらそう思いました。
 賢明な読者諸兄、そう思いませんか?
 
 カ;ミャンマーの若者に指摘されましたが、参加者は基本的に欧米人顔をしています。その中にイヤホーンを付けた東洋人が一人いました。
 記念写真撮影でも、ちょっとした移動の際にも、居心地悪そうな顔付きで、誰からも声を掛けられず、最後尾をウロチョロするだけでした。
 G5の主要メンバーなら最前列の立ち位置権利を堂々と主張すべきなのにカナダの若いお兄ちゃん首相に奪われ、影の薄い第2列という後列で我が祖国がさらに小さく見えました。
 祖国の国力低下を世界注視の中でもろに見せつけられた苦々しい気分です。
 
 
 
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 ・03:今を忘れて歴史の世界へ
 
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 イ; 30年以上の昔話です。
 インドのカルカッタに出張しました。港湾局長の広大な部屋に特大の油絵が金縁の額に収まっていました。
 天気晴朗なれど波高しの波頭にもまれ日章旗を掲げた旗艦「三笠」の勇姿です。どうしてこの絵がと間近に近付くと、港湾局長が思い掛けずも東洋のネルソンと東郷平八郎司令官を持ち上げ、そして秋山真之参謀の日露戦争実録を熱っぽく語ってくれました。決して日本からの出張者への配慮ではありません。
 これまで二等国、三等国と蔑まれてきたアジアの国が白人国家のロシアに勝利した奇跡をこの港湾局長は興奮そのままに語ってくれました。
 まるでインドの戦勝記念日のような邂逅でした。この油絵は局長の宝物だとも語ってくれました。
 翌日から出張期間中毎朝この局長とイングリッシュ・ティーを楽しんだ想い出があります。日本人が引き継がなかった歴史を嗜むこのインド人に心底感服したからです。
 
 ロ;その後出張で出逢ったインド人、スリランカ人、バングラディシュ人、そしてミャンマー人。特に年長者からは肌身の歴史を学んで来たような気がします。
 
 ハ;そして今、本棚に眠っていた『父が子に語る世界歴史』(ジャワハルラール・ネルー著全8巻)を久し振りに引っ張り出して回想に耽っています。
 
 ニ;YouTube番組、原典など紹介に価するものを『二重鉤括弧』で示しますので検索にご利用ください。
 
 
 
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 ・04:父が子に語る世界歴史』の英語の原題は
 『GLIMPSES OF WORLD HISTORY』
 
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 イ;意味は大雑把な世界の歴史とでも訳しましょうか。
 
 副題として<父親として獄中から娘に書き送った膨大な手紙、
 更には有為転変する世の中の歴史を若者たちに語る>と無理矢理な和訳でご紹介しておきます。
 
 ロ;著者は日本ではネールとして親しまれるインドの独立後初代首相。英語圏ではネルーの発音が地元の言語に近く一般的だ。彼の娘とはインドの第3代・第6代首相を務めたインディラ・ガンディーのこと。その息子のラジブ・ガンディーも首相となった。
 インディラもラジブも衝撃的な暗殺で死去しましたが、父親・祖父のネルーは終身首相を務め、最後は老衰でした。
 
 ハ;インディラはパールシー教徒(*拝火教)のフェローズ・ガンディーと結婚しこの姓を名乗り、偉大な魂のガンディーとは全く関係ない。だが父親のネルーは偉大な魂のガンディーに心服し教え子のようなものでした。
 大まかな歴史の流れはリチャード・アッテンボロー監督のDVD『ガンジー』で学習できる。
 
 ニ;今の時代に自分で学習した世界の動きをジックリと子供に伝えられろ父親・母親がこの世にいるだろうか?
 時間のたっぷりある牢獄生活だったからこそと言う理由付けははできるだろう。
 それならばコロナでの閉じ籠もりを獄中生活に置き換えられないだろうか?
 グルメ情報に熱中する世界とは全く別世界の哲学である。
 スマホでググれる時代とは全く無縁の環境下で、ネルーは記憶だけを頼りに一人娘のインディラに父親としての愛情を降り注いだ。
 洒落たラッピングのプレゼントとはかけ離れた時代に、父親として次世代に引き継ぐものは何だろうと考えさせる、すごい内容である。
 その時代の生身の臭いと埃を感じさせてもらった。現代の動画でも伝達できぬコンテンツである。
 
 ホ;資源から、宝玉、そして労働力、それ以上に人間としての尊厳という骨の髄まで大英帝国に搾取されたインドの歴史を鮮烈にネルーは語ってくれます。
 そのインドに隷属したビルマの事情も歴史書にない語り口で娘に伝え、目から鱗の視点です。
 ネルーの言葉はASEANの首脳やG7のレベルとは比べものにならない深淵をえぐるものです。
 欧州と言っても西部・中央・東部に分断され、それに追加して大英帝国、そしてツァーのロシア帝国、それにナポレオンというバケモノの登場と冒険小説を読むような気にさせてくれます。
 そのようなオヤジが今の世に存在するでしょうか?
 
 ヘ;私の漏らした一言。ネルーが娘に語った歴史書があると聞きました。古本屋ででも手に入るでしょうか?
 みすず書房から出版されている『父が子に語る世界歴史』は全部で8巻。税込みで一冊2000円を遥かに上回ります。
 この宝玉のような書籍を全巻抱えてヤンゴンまで届けてくれた先輩に感謝しております。
 
 このように思い掛けずの奇跡が起こるのが、このヤンゴンです。
 
 この大分の書を再読している最中ですが、無謀なクーデターの叛乱軍にストップをかけるヒントが隠されている大いなる予感がしてきました。
 
 
 ここまでスマホで纏めるのに一週間が経過しました。
 
 只今6月15日午後12時35分、今から発信トライします。
 
 東西南北研究所
                       
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