| ******************************
                
 <ミャンマーで今、何が?> Vol.428
 2021.04.18
 http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
 
 ******************************
 
 
 ━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
 
 ■ミャンマーのセレブを狙い撃ち
 
 ・01: GNLM紙は3月1日以降コロナ統計数字を一切発表せず!
 
 ・02: ヤンゴンでの情報はGNLMに限る!
 
 ・03: シー・アール・ピー・エイチ?
 
 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 =============================
 
 ・01:2021年03月02(火)午後8時発表(前回のまま)
 
 =============================
 
 
 陽性感染者数合計:141,965名
 新感染者数:49名
 死者数合計:3,199名
 退院者数合計:131,534名
 現在検査中:名(*数字判明せず)
 出典:ミャンマー連邦・保健スポーツ省
 (GNLM紙は2月一杯は前日のコロナ数字を掲載していた。だが3月に入ってからはコロナの統計数字を一切発表せず。国民の健康無視どころか、国民の生命を大量虐殺しはじめた。自国民のジェノサイドを糾弾すべきである。ジェノサイドとは大量殺人のことである)
 
 
 
 =============================
 
 ・02:ヤンゴンでの情報はGNLMに限る!
 
 =============================
 
 
 今回のクーデター事件以来、見えてきたことが幾つかある。
 それによって叛乱軍分子の性格を分析してみた。
 だがスケールが“チビ”らしく小規模で稚拙であることが特徴である。
 
 ノンポリが頼りにするのがGNLMと町のウワサである。
 GNLMとは叛乱軍政府のマウスピースでヤンゴン唯一の日刊英字新聞である。
 政府の代弁だから内容に間違いはない、どこからも文句を言われる筋はない。
 
 メルマガには大義名分がある。
 日本人は英語下手で国際的に有名な国民である。だから彼らにGNLMを解説する。
 生意気な言い草だが非常事態の折、お許し願いたい。
 
 事務所に押し入られても、これで凡ミスは避けられるだろう。
 ミャンマーの有望な若者にも詰らぬ疑いで連行されないよう厳重に注意している。
 若者は安易に反応する。念には念を入れ、英語の“Think twice”は守ることだ。
 
 と枕言葉で時間をつぶし「ミャンマーで今、何が?」に入りたい。
 初見は4月4日GNLM第11Pだった。タイトルは次の通り。
 「国家安定に影響を与えるニュースを撒き散らす者たちを細則第505-Aで起訴」
 
 そして目を惹くのが合計20名のセレブが表組みで、#1;SNSアカウント名、#2;実名および芸名、#3;住所、#4;罪状の505-A、#5;カラー顔写真、の順でリストされていることだ。
 
 この表組みのタイトルは「刑法細則第505-Aで起訴された人たちのリスト」となっている。
 そしてその上に記載された説明記事全文を和訳してみた。
 以下の通りである。
 
 「以下のセレブおよび人たちは刑法細則第505-A で起訴された。それは政府系職員を意図的にCDM運動に引き込み政府機能をマヒさせたからである。ソーシャルメディア上でフェークニュースや他の情報を流し、暴徒を不安定化させ、一般大衆を脅して、自分たちが非合法なCRPHを支持しているという情報を拡散させた」。理由というか説明はこれだけである。
 
 
 
 =============================
 
 ・03:シー・アール・ピー・エイチ?
 
 =============================
 
 
 当然“シー・アール・ピー・エイチ”とは何かを説明せよと疑問が沸く。
 これは“Committee Representing Pyidaungsu Hluttaw”の頭文字である。
 
 ミャンマーの鎖国はオバマ&ヒラリーによってこじ開けられたので、国会も米国式にPyithu Hluttaw(*上院)とAmyothar Hluttaw(*下院)に分かれている。
 因みにスーチーは下院の国会議員(*MP=メンバー・オブ・パーラメント)である。
 
 だが上院と下院の合同議会はPyidaungsu Hluttawと呼ばれる。
 従ってシー・アール・ピー・エイチ?は“国会代表委員会”と和訳すべきだろう。
 叛乱軍政府は不正選挙で選ばれたとしてNLDを抹殺したと一方的に宣言した。
 
 それならとNLD生き残り組みが、再結成して立ち上げたのがCRPHである。
 実際にNLD主要メンバーがヤンゴンの自宅やネイピードの議員宿舎を急襲され撲殺された事例が幾つか報じられている。もし疑いがあるなら裁判で審理を尽くすべきだが、これはリンチでしかない。
 
 従って叛乱軍政府が国民に支持されない無法集団であるなら、CRPHも私的メンバーが擁立したグループに過ぎない。今回の喧嘩は国軍とNLDの法律に基づかない権力闘争である。
 2021年3月24日付GNLM第10頁でそれを検証したい。
 
 1ページ全面を使用した公告を目的とした記者発表である。
 合計15名のメンバーがパスポート型カラー顔写真で順番に紹介されている。
 彼らは3月21日午前9時オンラインで会議を開き、13項目の議決を行った。
 
 この委員会を構成する15名のメンバーは起訴され、不法な委任を受諾したメンバーも高位の国家反逆罪を含めて現存の法律で処罰される。当該裁判所は彼らの逮捕状を発行した。
 市民の皆さんには、これら該当者の居所を近くの警察にレポートすることを要求する。
 
 笑ってしまうのがAccording to the report sent by a duty-conscientious personという前文である。連中が立件しようとしているのがたった一人の忠実な人間のレポートによるとしている下りである。エセ英語教師によればここは“ひとりの匿名の公僕”と解釈することになる。
 
 これでは叛乱分子が仲間内の警官でも使って作文したことがミエミエではないか。だがクーデター以来、GNLMでの公告、通告、軍令、などはすべてこのレベルの文章作成能力あるいは編集能力である。
 
 ミャンマー駐在の大使館・公館であれば、ミャンマー事情を知り尽くし、国軍の内部を熟知したカウンターインテリジェンス専門武官を抱えておられることと想像する。当然このレベルのディベートはお手の物だと思われる。それを相手の言い分を聞くところからスタートした初動ミスは国家反逆罪に相当する致命傷のような気がする。
 
 正月早々堅い話は止めにしよう。今日も早朝から朝飯、昼飯の面倒をみてくれたヤンゴンの若者に感謝したい。
 
 ただいまのヤンゴン時間4月18日(日)午前10時30分。
 これから発信トライします。
 
 
 ========================================
 
 公式ツイッター(@magmyanmar1)
 
 ========================================
 
 
 <ミャンマーで今、何が?>の公式ツイッター(@magmyanmar1)をはじめました!
 
 
 今月よりアカウントを取得し、<ミャンマーで今、何が?>の
 公式ツイッター運用を開始いたしました。
 
 公式ツイッターでは読者のみなさまからの感想などをツイートしていただけると
 嬉しいです。
 
 ツイッターをご利用の方はぜひ『フォロー』をお願いいたします。
 
 現在のところリプライには対応しておりませんので、
 質問等は下記メールアドレスまでご連絡ください。
 
 お問合せ:magmyanmar@fis-net.co.jp
 
 公式ツイッターをぜひご覧ください。
 
 
 ■公式ツイッターはこちら
 
 https://twitter.com/magmyanmar1
 
 
 
 
 東西南北研究所
 
 
 
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております!
 http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ※「ミャンマーは今?」の全文または一部の文章をホームページ、メーリングリ                                                                                        
                スト、ニュースグループまたは他のメディア、社内メーリングリスト、社内掲示                                                                                        
                板等への無断転載を禁止します。
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ※登録解除については下記のページからおこなえます。
 ○購読をキャンセル: http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 発行元:ミャンマーメールマガジン事務局( magmyanmar@fis-net.co.jp )
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 |