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<ミャンマーで今、何が?> Vol.415
2021.02.26
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar

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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■MT紙が3ヶ月間休刊!

 ・01: 2021年02月25(木)午後8時発表

 ・02: 本当の騒乱がこれから起こる!

 ・03: 韓国人キャプテンの死!

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・01:2021年02月25(木)午後8時発表

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陽性感染者数合計:141,841名
新感染者数:25名
死者数合計:3,198名
退院者数合計:131,417名
現在検査中:名(*数字判明せず)
出典:ミャンマー連邦・保健スポーツ省



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・02:本当の騒乱がこれから起こる!

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この章は2月26日(金)に書き溜めている。
連日深夜の午前零時から午前9時まではネットが繋がらず発信はできない。パソコンに向かえる貴重な時間帯である。しかも当局は気まぐれで午前9時に回復しない。結局はお昼正午ごろまで不安定な状態が頻繁に発生している。

昨日25日(木)はヤンゴン各地でナイフによる殺傷事件が無差別にあちこちで発生した模様だ。そのほとんどはスマホ動画で盗撮され、特に若者の間で全国的に拡散している。欧米の報道陣も可能な限り状況を把握し、スマホ動画を転用し、さらにはミャンマー問題専門家のパネリストを招いてミャンマーの実情を伝えている。

CDMデモ隊は歩道と車道の外側を長いロープを保持して電車ゴッコのように行進している。
この方式はヤンゴンのみならずミャンマー全土で見られる。細心の指令は徹底しており、警察隊や兵士に攻撃の切っ掛けを与えない作戦のようである。

だがバカ殿はこの行儀よいデモ隊に我慢できず、恩赦で釈放した暴徒23,000人にナイフを握らせ凶暴化を目論んでいるようだ。確証はないがこれは巷のウワサである。ウワサは2003年5月30日ディベインでのスーチー一行に対する組織的襲撃事件に基づいている。

この時はサケとヤクを与え指揮官が「オマエたちの仕事は人殺しだ」と何度もダメ押ししている。オンナに飢えた凶悪犯に「オンナたちは好き放題にヤッチマエ」と棍棒を与えた。バカ殿が参考にしたのはこのマニュアル本に違いない。巷ではそうウワサされている。

逆に国防軍支持のデモ隊も街の中心をあちこち練り歩く。その叫ぶ言葉は卑猥で挑発的だ。両脇の歩道には大勢のCDMグループが見守り、両者の間でヤジ合戦の応酬だ。恐いのはこの挑発に乗るウブな若者がいることだ。

巷ではこの国防軍支持者を“5,000チャット”と呼んでいる。ちょっと前までは3,000チャットが相場だった。ふんだんな国軍資金で増額されたようだ。ラインタヤー、ダラー、バゴー、タケタなどで特定住所を持たない不安定な連中が半強制的に借り出され5,000チャットの日当を稼いでいる。

卑猥なのは言葉だけではない。タメイン(*女性用は厳格に区別してロンジーとは呼ばない)を思い切り持ち上げ下着も穿かないお尻を報道陣に突き出した動画か写真を見たが、まさにこれが国軍御用達の支持者である。どれほどバカ殿の品格に相応しいか理解してもらえるだろう。

学生たちは全員が穿き捨てるように「5,000チャット!!」と言った。

CDMの大半は20歳代の世間ずれしていない若者たちである。最高でも33歳の年齢だ。
エキサイトした若者が挑発に乗り飛び掛っていく。周りの人たちが必死で若者を引き戻す。その様子はスマホの写真で見ることが出来る。

このバカ殿を文化人類学的手法で類型化すると、バカ息子・バカ娘に潤沢な資金と特権を与えるのと、凶悪犯に酒と麻薬それにオンナまで与え、市中を恐怖に陥れるのでは、まったく同じパターンである。

志村けんへの敬意は人後に落ちないが、ガンタナモらしきところで取調べを受けたら「日本最高の喜劇王」と褒めちぎるので、お察し願いたい。
日本の最高機密用暗号“紫暗号”別名“パープル”の積もりで採用させてもらっている。

若者には将来を託すが一触即発の危うさもある。それを心配して老人天国が蔓延っている。ミャンマーと同じく60歳で定年、そして第二の人生は個人の才覚で生きる。それに追加して二代目には関連職種に絶対に就かせない。これが実現できたら真の先進国だ!!??

すかさず職業選択の自由はどうなる、憲法違反と茶々が入りそうだ。ここのところが成熟した民主主義の複雑で難しいところだ。

ぐちゃぐちゃになった頭に生徒たちがスマホ画面を説明してくれる。

ヤンゴン一地区の世話役に国軍の息のかかった男がつい最近任命された。同地区の住民たちが大勢集まり彼の事務所への立ち入りを許さないと妨害した。連絡を受け(*打ち合わせ通り)警察の一団が即座にやって来て銃を発砲した。生死は不明だが犠牲者が出た。

同様の話が生徒の住む町区でも、そしてあの町区でも、と競うようにタウンシップの名前を挙げる。

世話役の事務所はその町区ごとにある。そして併設して物置のような倉庫が建ち並んでいる。町内の住民が使用するほうき類、プラスチック椅子、ときには料理用オイル、米類なども積み上げてある。

それらの倉庫の深夜の火災があちこちで最近頻発している。
生徒たちの推理だと国軍のスパイが放火しているに違いない、と同意を求めてくる。
何ら物証はないが、あのバカ殿だと当然ありうる。気が狂っているからだ。

バカ殿自身がヤンゴン全土に騒乱を引き起こそうとしているようだ。

それにしてもMT紙の配布は今日もない。文字での確認は今日も出来ない。生徒情報だとローカルの別の新聞・ジャーナルも幾つかストップされたままと言う。センサーシップの強化が気になる。検閲が始まれば、完全に民主主義の崩壊だ。



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・03:韓国人キャプテンの死!

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今週は古い友人の船乗りが突然屋根裏部屋を訪ねてきた。
夕方6時頃だった。じゃばらの鉄製ドアも開けさせずに、一言お知らせにきたと言うなり泣き崩れた。搾り出すように「キャプテン某が亡くなった」と絶句した。

「コロナかい?」と質問すると「肝臓だった!」と答えが戻ってきた。あの酒量だったら頷ける。ヤンゴンの病院で亡くなったらしいが、韓国の家族からたったいま電話があったと船乗りは告げた。その足でいの一番に私に知らせてくれたらしい。

この船乗りは60歳を過ぎたばかりだが、190cmほどの引き締まった体形を今でも軽快に保っている。英語が達者なインド人で熱心なヒンズー教徒である。ムスレムではない。

インド人との交際ではこの区別は重要である。シーク教徒、パルシー、クリスチャンもそれぞれに異なる文化的歴史的背景を持つ。特にこのミャンマーではそうだ。インド人も中国人も、その勘所を間違うと友人付き合いが出来ない。

船乗りとしては最も頼りがいのあるボースンだが、とっくに足を洗っている。ボースンとは甲板長のことで日本独特の発音である。英語ではBoatswainと書く。
ヤンゴンでShipping Agentを経営するキャプテン某と私の間を取り持ってくれていた。

コロナ禍もあり長いこと会っていなかったが「私にだけは知らせておきたかった」と、知る限りを簡潔に報告して帰っていった。

韓国人から初めて痛い目にあった。10年以上前に出遭ったキャプテンのことが次々に頭に浮かび、その日も独り酒で深更となった。ヤンゴンのShipping Agentは羽振りのよい商売で、ヤンゴン独特のビジネスなので、今回はそれについて触れてみたい。

たった今、MT紙が2月21日午前10時から3ヶ月間の休刊と発表した。
本当の非常事態発生だ。

メルマガの日本語にさらに磨きをかけて続行するか否か、暫くコロナ哲学に没頭してみたい。

東京某所のプロバイダー殿との相談も含めて身の振り方を一考してみたい。幸いにも国軍御用達ではないビール、白ワイン、赤ワイン、ウィスキーは暫くの篭城に大丈夫だ。


本日は見直しもせず、ここですべて中断。失礼します。

ただいまのヤンゴン時間2月26日午前11時50分。
これから発信トライ。



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