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 <ミャンマーで今、何が?> Vol.412
 2021.02.22
 http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
 
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 ━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
 
 ■MAHの狂気はナゼ?
 
 ・01: 2021年02月21(日)午後8時発表
 
 ・02: 今日2月22日(月)は何の日?
 
 ・03: スクラップは絶滅種作業!
 
 ・04: ミャンマー人はぞろ目好き
 
 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)
 
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 ・01:2021年02月21(日)午後8時発表
 
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 陽性感染者数合計:141,750名
 新感染者数:15名
 死者数合計:3,196名
 退院者数合計:131,282名
 現在検査中:名(*数字判明せず)
 出典:ミャンマー連邦・保健スポーツ省
 
 
 
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 ・02:今日2月22日(月)は何の日?
 
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 2月1日未明にクーデター発生以来、初のゼネストが大規模な全国規模で展開予定だ。本日22日はほとんどの通信が大きく乱れるとのウワサがあるので、この原稿が本日中にプロバイダー殿に届くかどうかの保障はない。
 
 少なくとも国防軍という名前を使用するなら、国境地帯でその銃眼は“外”の敵に向けられるべきだ。だが狂ったオトコたちは銃眼を国内の大都市で“内”に向けて乱射し始めた。すでにデモ中の20歳の女性が後頭部を撃たれ、最初の犠牲者となった。
 
 続けてマンダレーでは二人の男性が後頭部陥没でその場で死亡、21名が負傷した。
 本日のCDMキャンペーンはスマホの呼びかけで全国規模で大展開が予定されている。革命新政府を利する、あらゆる企業で働く従業員は、出勤を拒否するようにと訴えている。
 
 そして市町村の食卓の賄いどころとして地場に根付いた朝市、昼市、夕市がすべて自主的に閉鎖されることになった。コンビニ・スーパーはもちろん、ヤンゴン市内でマーケット展開するCity Martもすべて閉鎖される。コロナ以降人気となっているTake OutおよびDeliveryの食材屋・レストランも営業中止だ。
 
 だから飲料水から米・油・炭・鶏卵・食材すべての商品は20日・21日の日中に確保しないと大変なことになる。ダンナは自家用車で、家族全員が手分けして、買出しに走った。
 
 最初は政府機関がターゲットだったが、民間大手企業もすべてこれにジョインする。輸送機関も同調し、クレイジーなMAH政府は国内を不安定にするから、全員職場復帰せよ、と政府系新聞で盛んに訴えている。
 
 法とルールに従わない者は厳重に処罰すると脅しをかけ始めた。本日2月22日の日刊英字紙GNLM紙第一面トップが“Public Announcement”として、第1項から第6項までの政府脅迫状が宣言された。
 
 要約すれば、本日のデモはNLD一派が煽ったもので、政府の命令に従わない者は法と規則に沿って処罰する。生命の保障はない。扇動されやすい若者を監督するのは両親と一般パブリックにある。警告はすでに行ったぞ!という脅迫状である。
 
 本当に怖いのは狂ったオトコでオトコたちである。
 CDMデモの参加者にも、その場の雰囲気に盛り上がり、逆上する若者が出てこないとも限らない。BBCだったかAl Jazeeraだったか不確かだが、小型トラックに満載の飲料水がデモ隊に寄贈された。
 
 リーダーらしき男がペットボトルを片手に取材陣に説明する。キャップを取り、その首根っこに注射針の痕跡がズームインされる。アルコールかイカガワシイ興奮剤を注入し、キャップを強く締めれば痕跡は隠される。と次々にキャップを開けては注射針の痕跡を見せてくれた。
 
 やるせない様子で、飲料水のペットボトルを足元に叩きつける。辺りは水浸しで、ペットボトルが散らばり転がる。そういえばPOLICEと書かれた楯の警官に歯向かう若者は薬物の影響か酔っぱらいにも見える。
 
 YouTube学でさまざまな陰謀論は学んだ。歯向かう若者が恩赦で釈放されたナラズ者だとしたら・・ 平穏な島国なら、マ・サ・カ!?! ホ・ン・ト・ウ?と思えるが;
 
 スーチーがこの手で待ち伏せされ殺されかけた。この国では悪夢の歴史がある。MAHの単細胞はそれを真似たのでは思わせるところがある。警官に歯向かう学生と見せかけて、恩赦で監獄から放たれた凶悪犯である。
 
 警官とニセ若者の間で乱闘事件となる。MAHの思う壺である。ベンガル湾ではなく大都市部で血の海が広がる。狂人に口実を与えてはいけない。狂人は実弾を込めてそのチャンスを待っている。
 
 “血の日曜日”は1905年ロシア第一次革命の発端となった。
 ミャンマーでは“血の月曜日”を起こしてはいけない。
 
 本日のCDMキャンペーンでは若者に暴力を引き起こしては絶対にいけない、法に従えと繰り返している。ニセ学生にはこの言葉が届かない。だから今のミャンマーは一触即発である。
 
 MAHのメンターである痰主絵は雪の降るうら寂しい人民裁判所裏庭で処刑された独裁者夫妻の惨めな末期を思い描き、スーチーと極秘会談を行った。同席したのは痰主絵の孫一人だけであった。現場にいたのは痰主絵、スーチー、孫の三名である。秘密を知るのは。
 
 今回の愚かなクーデター事件の真相は、ここに隠されているというのが、メルマガの推論である。何度シミュレーションしてもソコに行き着く。メルマガなりに合理的推論と思うが確証はない。
 
 今の駐緬外交団も、日本の外務省も、世界のマスコミも、MAHもCDMも歴史に学ばない。ミャンマーのデモを取材するだけでは何も見えない。そのなかでCDMだけが一歩前進している。歴史を知らないことを認めて謙虚である。その点で彼らの方がはるかに賢い。
 
 ルーマニアの独裁者夫妻がどのような末期だったか、実写ドキュメントDVDが密かに流通している。
 
 自分の息子を使って、そして娘を使って、巨万の蓄財に励むMAH。
 ミャンマーではタクシーの運転手ですらその事実を知っていた。
 数日前に乗った運チャンから車内でたっぷり聞かせてもらった。
 
 帰宅してスマホで生徒に確認すると、それは常識ですとタシナメラレタ。
 だから全国規模の大ゼネストに発展するわけである。
 だが歴史に学ばないMAHはチャウシェスクの惨めな末期を知らない。
 
 私に駐緬大使という名誉ある肩書きを持たせてもらうなら、スーチーと大統領を即時釈放せよ!などという陳腐なセリフは吐かない。
 中国製海賊版DVDの実写ドキュメントをサロメのお盆に載せて恭しくMAHに届けるだけだ。
 
 
 
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 ・03:スクラップは絶滅種作業!
 
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 本日2月21日で20日経過したことになる。3週間である。
 屋根裏部屋のワンルームに足場がないほど20日間の英字新聞を広げて、メルマガ用ネタを拾い集めている。
 
 気の利いたパソコン使いなら、簡単にデータベース化して、国軍の動き、NLD幹部の動き、CDMの新戦術と、仕分けすることだろう。ガラパゴスはそれができない。ひと昔前まではすべてスクラップブックに貼り付けていた。
 
 糊付けすると裏面の記事が犠牲になる。クーデター以降オモシロイ出来事で一杯だ。裏面の記事も犠牲にできない。そこで英字新聞は積み上げて保存せざるを得ない。原稿作成の折、いちいち広げて閲覧することになる。トイレへの獣道、冷蔵庫への通い道が、唯一の足場だ。
 
 最近は有り難いことに女子学生が頻繁に手伝ってくれる。早朝に朝飯を差し入れてくれる。昼飯を作ってくれる。夜食の準備をして帰っていく。デモ行進に参加されるよりも身近にいてくれたほうが安心だ。
 
 出入り自由で、勝手に昼寝をしたり、Tシャツを洗濯したり、アイロンをかけたり、そして食事と生徒たちのアジトとなった。政治に関与しないからノンポリ学生の梁山泊(*リョウザンパク)である。
 
 中国版「ロミオとジュリエット」である。中国嫌いのアナタにも歴史の一端としてお勧めしたい。このメルマガのモットーは両陣営を徹底的に学習することである。「ミイラ取りがミイラになる」。それが究極の理想だ。
 
 彼女たちを身近に観察するとスマホは身体の一部となっている。片手だけのタイプで早撃ち。西部のガンマンを思い起こさせる。私の百倍は使いこなしている。どうしたら紙の媒体を捨てられるか、ケモノ道を踏みしめながら考え始めた。
 
 生徒こそ私のメンターである。
 老獪学は老舗の英国から、完全にミャンマーの若者へとコペ転している。
 
 
 
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 ・04:ミャンマー人はぞろ目好き
 
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 新聞スタンドだけは今日も早朝から仕事だ。軍政権に媚を売っているのではない。庶民の味方だ。地元の人たちは情報に飢えている。特に2月1日以降は、油断するとすぐ売り切れだ。
 今朝はMyanma Times紙はないと言う。売り切れか?
 
 そうではなかった。MT紙の編集スタッフがCDM運動に参加したそうだ。
 政府系日刊英字紙GNLMのみを購入した。
 
 新聞スタンドの中年婦人から特種を仕入れた。
 2021年2月22日。このなかに2という数字が5つある。すなわち22222である。それが本日。
 ミャンマー人はゾロ目が大好きだ。八八八八もそうだった。
 
 師匠から厳命されたMyanmar Studyはこうやって細々とネタを仕入れている。
 
 
 ただいまのヤンゴン時間2月22日午後2時30分。
 
                   
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