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 <ミャンマーで今、何が?> Vol.337
 2019.11.29
 
 http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
 
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 ━━【主な目次】━━━━━━━━━━━
 
 
 ■昨日の続き・・命を賭けたスノーデン魂
 
 ・01: 一ツ橋講堂のエドワード・スノーデン発言
 
 ・02: お詫びして訂正
 
 ・03: 海外の目
 
 ・04: 音楽教室
 
 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)
 
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 ・01:一ツ橋講堂のエドワード・スノーデン発言
 
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 この動画は是非とも見ていただきたい。
 できることなら、自宅の大型スクリーンTV画面で。
 できることなら、何回も何回も繰り返して。
 しつこいが、日本男児なら、大和撫子なら、どうしても見てください。
 
 日本の話である。今年の選挙では、反与党として、「山本太郎のれいわ新撰組」と「立花孝志のNHKをぶっ壊し国民を守る党」の躍進とパフォーマンスが目立った。
 その他の野党など、政権を奪取するという、意気込みも五分の魂も無い。
 
 政府権力の中枢を変えないと、日本は変わらない両陣営は叫んだ。
 彼らの情熱は一部の支持者を歓喜させ、喚起した。
 だが、だが、だがである。彼らの戦略も戦術も間違っていた。
 
 米国諜報機関の最前線にいたスノーデンの動画アップロードは2017年11月10日であった。
 両陣営の黒幕あるいは総帥は、この動画を見ていなかったのだろうか?
 であれば、あまりにも了見が狭い。
 今は日本を見て世界を見る、世界の動きを見て日本の動きを見る時代である。
 
 YouTube族は政権批判する。一般市民はオンラインで批判するだけだった。実際に投票所に足を運び、反対票を投じる一般市民はいなかった。
 投票率が下がれば下がるほど現政権は安泰で、長期政権となるシステムは完璧だ。
 万全のシステムだ。
 
 官房長官の定例記者会見など、茶番劇も良いところだ。
 居並ぶ記者団をにらめつける。「その話は前にお答えしたとおりです」「現在進行中の話は、影響があるので回答できない」「外交上の問題なので、話せない」「その問題は文書で頂いてない」類したネガティブの答えが延々と続く、何一つキチンとした回答はない。
 
 すべての質問を封じ込めて定例の記者会見は終了する。
 国民にではない、国旗に深々と最敬礼して会場を出て行く。腰ぎんちゃくと思われる秘書官に模範解答の書類を投げ渡し、会見場をあとにする。
 
 その儀式を海外で見ていると滑稽以外の何物でもない。
 日本の伝統は見事なモノだ。歌舞伎十八番の型にはまっている。一部の乱れも無い。
 記者会見で質問事項を紙に書いて提出しろという。官僚が作文した模範解答を読み上げるだけ。
 
 新聞各社が質問事項をメールで送り、官僚がメールで回答し、それを官報に発表すれば済むことです、と海外の知識人は言う。多忙な記者が社用車で集合せずとも、更に多忙な官房長官が時間を無駄にすることも無い。
 
 海外、特に日本が見本とする英米の広報は、国民の声を代表するジャーナリストが納得するまで説明責任を果たす。質問の制限など無い。これこそパブリック・サーバントである。日本では公僕とされるが、全く意味をなさない翻訳語である。
 
 そういう風に教育された報道記者は、反骨精神のカケラもない。執拗に食い下がる熱血漢などひとりもいない。日本の実情を熟知するスノーデンは、日本のジャーナリストのお粗末さを見事なほど描写してくれる。
 
 NSA(国家安全保障局)の最前線で、サイバー技術のプロとなっただけに、説明が具体的で衝撃的だ。森友学園や加計学園の名前が彼の口からスラスラ出てくる。自分の妻へ利益を図り、そして自分の友人に便宜を図る。これらはスノーデンの言葉である。スキャンダルはこれだけではない。
 
 国会内部では野党の追及を必死にかわし、時間切れで質疑終了に持ち込む。
 だらしないのは野党だけではない。日本のマスコミも同様である。
 だから権力者は一安心する。下品な表現をすると、権力者のパンツの中身までを海外の観客はサイバーシアターでたっぷりと見学しているのである。
 
 曝露したスノーデンひとりが恥部を知っているのではない。科学技術の劇的な進歩により日本最高権力のスキャンダルは米国の安全保障局も知り、アメリカのCIAも握っているということである。
 
 スノーデンはもうひとつの例を挙げてくれた。
 例えば日米貿易交渉である。
 官邸の奥深い秘密の部屋に最高幹部たちが集合する。関係する諸大臣も出席する。
 そこで交渉案A・B・Cが慎重に検討される。その作業はすべて極秘裏に役人の官僚が個室で行う。
 
 スノーデンの言う科学技術の最先端は、首相や官房長官から秘密の直通電話が大臣や次官に掛けられる。次官から選抜された部下に、これまた直通電話で指示が飛ぶ。これらの電話は特定してすべて簡単に国際情報局が傍聴できる。
 
 だからワシントンで日米交渉が正式に開始される前に、日本政府がどのような交渉をしてくるか、米国側はすべて検討済みであるという。A案が拒否されれば、日本側はB案を提議する。
 手の内はすべて見透かされているのである。このポーカーゲームはどちらが勝つか明白だ。
 
 スノーデンは慎重に言葉を選ぶ、手玉に取られているのは日本だけではないと。サード・バーティ各国も同様だと言う。それだからと言って安心していられるのだろうか?
 
 こうやって世界は米国に牛耳られる。
 セカンド・パーティだけが表面的には公平で平等な扱いを受ける。
 その根拠は英語を共通に話す白人国家で、歴史と文化を共有しているからだ。
 日本人はいくら美肌クリニックに通っても、英語を話す白人国家にはなれない。
 
 戦後日本はアメリカの唯一無二の同盟国となった。
 だが、10年先、30年先も日本が協調同盟国であるか、アメリカ政府は信用していないとスノーデンは証言する。
 
 スノーデンが主張するのは、科学の進歩によって、政治的な政策、軍事面だけでなく、不必要な個人情報をすべて国家が握る時代になってしまった。それは間違いではないか?そうして欧米では、これらを巡って大論争が起きている。日本ではマスコミも一般市民もモノを言わない。本当にそれで良いのかという警告である。遅すぎるかもしれないが、真剣に考えたい。
 
 オット!!
 ノンポリのメルマガとしては余計な発言だった。“ミャンマーで今、何が?”と題して、ボールはOB杭をはるかに飛び越えてしまった。ガタがきた腰を90度に折り曲げて、平にお詫びしたい。気に食わない方は、どうぞ無料メルマガの「購読中止ボタン」をクリック願いたい。
 
 
 
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 ・01:お詫びして訂正
 
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 スノーデンがビデオ中継で参加しているのはロシアのモスクワでした。
 発信地不明と書きましたが、間違いでした。訂正します。
 
 国谷裕子はNHKをすでに退職して、この企画に参加したようです。彼女の生い立ちも調査してみましたが、桜井よしこ同様に、非常に興味ある経歴でした。
 ですから、スノーデンとの会話ではNHKを忖度する立場からは開放されていると見てよいでしょう。
 
 スノーデンはインタビューの途中でたびたび咳き込んでいました。
 自分の使命、残された時間等を勘案し、根を詰め働きすぎで健康を害さないことを望みたい。
 だが、私を含めて太っちょが横行する中、彼の痩身はすがすがしい。
 
 いまは、これだけに没頭する時間は無いが、このビデオおよび海賊版フィルムは繰り返し見てみたい。
 
 
 
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 ・03:海外の目
 
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 師匠のかばん持ちで参加させていただいたヤンゴンでの国際会議で再認識した。
 海外からの約50人の参加者も、日本のことを良く勉強しており、日本が注目されているということを学んだ。それが世界の常識となっている。日本人だけがソノコトを知らないような気がする。
 
 森友学園も、加計学園も、世界のインテリは、その経緯も含めよく知っているということである。今の時代、日本だけの“Skeleton in the cupboard”ではないということを、日本の議員も、マスコミも、市民も知るべきである。
 日本人の行動は見られているということである。真のサムライは自分で律することを知っていた。
 
 
 彼らは日本の“今”を知り、そのことを知らないのは日本人だけではないだろうかということである。
 
 明治維新前夜の忠君愛国者たちは異人を見れば抜刀し斬殺した。
 
 
 
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 ・04:音楽教室
 
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 今夜は私にとって畑違いのグループと歓談する。
 YouTubeで「Mob」を検索して欲しい。路上でショッピングモールでプロはだしの演奏家が音楽を奏でる。一人のときもあれば、数人、オーケストラにまで膨れ上がる。
 
 足元には空のギターケースや帽子が置かれている。
 不思議な演奏に聞き惚れるように、周りに群衆が集まってくる。
 少女が母親に渡された紙幣を帽子に投げ入れる。
 
 ROMA族とは、ヨーロッパを中心にほぼ全世界に分布、生活する少数民族である。
 どこにも定住しない、流浪の民である。偏見による差別や迫害を受けることが多かった。
 ジプシーという言葉や、ツィゴイネルワイゼンは、彼らから生まれた。
 
 その音色は物悲しく、そして懐かしい。
 時には陽気にポルカが奏でられる。すると、周りの中から小さな子供たちが出てきて演奏家の前でスキップを踏んだりする。
 
 それら子供たちの自然の躍動が音楽のもつ、無限の可能性を示唆してくれる。
 今日は潮風に吹かれながら、そんな話を聞かせてもらえればと考えている。
 ミャンマーの義務教育では、音楽が抜けている。
 
 私はそこに偉大が可能性が潜んでいると夢想している。
 
 
    
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