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<ミャンマーで今、何が?> Vol.219
2017.6.20
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
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■仕事師スーチーの外遊
・01: Qガーデン
・02: 今度の外遊はカナダとスウェーデン
・03: ミャンマー国軍の力
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01: Qガーデン
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ヤンゴンに戻り一ヶ月が過ぎた。アリガタイことに、まだ心臓は動いている。
さらに一ヶ月経てば、また日本だ。そこで精密検査。
万物の霊長とほざく人間ほど厄介なシロモノはない。
自動車でも人間でも中古になればガタがくる。そこでの処分は当然だ。
そこで今の季節、元気一杯なマングローブ、バナナの木、ベンガリ・アーモンド、レインツリー、パパイヤ、ジャックフルーツ、ブーゲンビリアたちとの対話で残された時間を楽しむ。
ここは5階にある、ヤンゴンのハンギング・ガーデン。
と言っても、猫の額ほどのベランダだ。大人の5、6歩で端まで行き尽くす。
小鳥たちが年中巣作りをするので、鉄柵の周りに漁網を張り巡らせ、気の毒だが出入り禁止とさせてもらった。
トタン屋根で覆われ、雨は吹き込まない。今の時季、豪雨と、強烈な太陽がめまぐるしく変わる。人間はこの気温、湿気、気圧の急変化にグッタリする。だが、植物にとっては、これが自然の恵みとなり溌剌としている。一ヶ所に腰を降ろし、一生をそこで暮らす。人間のようにジタバタしない。
実生からグングン育つので、毎日が新発見となる。気がつくと、枝葉は天井に届く勢いで伸びていく。摘芽、摘葉の要領も覚えた。土の管理は奥が深い。肥料は使用しない。自然でワイルドな庭園を理想とする。読書に飽きると、このアリスの国で息抜きを楽しむ。どこから降って湧いたのか、尺取り虫を見つけたことがある。ミニ小枝の擬態をして、先端は微かな風に揺れている。次の日はまた別の木に移動した。カマキリも紛れ込んでくる。
京都の友人のプレゼント、久馬一剛著「土とは何だろうか?」は土壌学のバイブルとなった。種子を植え込む土環境こそ、すべての基本となる。だから、より自然に近い環境を提供したい。土1g中には約1億個の微生物が生活するという。ダンゴムシはもちろん、ミミズまで這い出してくる。5階のハンギング・ガーデンにである。
このワンダーランドを、利己的な欧米白人社会のKew(発音はキュー) Gardenに当て付けて、「Qガーデン」と名付けた。QはQuest(探究)のキューで、クエスチョンのQでもある。この庭園で暦の水、木、土、日は、農業から派生した曜日ではと考え込む。樹木は一ヶ所に根を張ると、静かなること林の如しと無駄口もきかずに、一生をそこで過ごす。養分といえば、自分の枝葉が振るい落とす、落ち葉ぐらいなものだ。あとは水と太陽に頼り、出身地の土に同化する。
このQガーデンから考えさせられることは多い。だが、それは表の話。
ビルの裏側(西側)に回って見る。ワイルドなQガーデンがアイガー北壁のように聳え立っている。
ビルの後方には通常、裏窓があり、キッチン、トイレ浴槽がある。水廻りはすべてこちら側に集まっている。5階の裏窓から首を伸ばし外壁を見回すと、最上階から下階まで下水管や水廻りパイプが何本か取り付けてある。古いビルになると、ここを伝わって、ネズミ、蛇、コックローチが侵入してくるので、注意が必要だ。
アイガー北壁とはいえ、カラスやハトたちには羽根休めの取っ掛かりがある。身体を斜めにして、しばしの休息だ。ついでに大用を済ませて行く。特にカラスはバニアン(ベンガリ・ボダイジュ)の実が大好きだ。未消化の種を糞のオブラートに包み、所構わず落としていく。
ここは5階の吊り庭園。ここは小泉首相好みの「三位一体」が揃っている。
古くなった下水管、あるいは取り付けの悪い下水管はどこかで水が漏れている。モンスーンの雨も天からの助っ人だ。ヤンゴン下町の雨は必ずビルの西壁を襲う。そして、二つ目はサンサンと降り注ぐ午後の太陽。三つ目が、カラスのオブラートである。
鳥の糞といってバカにしてはいけない。
ペルー沿岸では、グアノという海鳥の糞がリン鉱石の分厚い堆積層を作り、主要輸出品目となっている。もちろん優れものの肥料である。西部太平洋のナウル共和国(バチカン市国、モナコに次ぐ小さな独立国)は海鳥の糞で出来上がった小島で、同様にリン鉱石を採掘・輸出する内に枯渇してしまった。
ここにバニアンの種子が落とされると、三位一体の偶然で、種子は発芽を開始する。中国原産の化学肥料など全く不要だ。除草剤も防虫剤も必要ない。人手をかける必要もない。眩しいほどに緑葉を繁らせたバニアンツリーが瞬く間に150cmほどに達した。地上5階、本当にワイルドなハンギング・ガーデンだ。自然が作り出した見事な庭園である。このモンスーン雨季は植物類が大きく成長し、ミャンマーの至る所で植樹祭が行われる。
地元の人たちはバニアンツリーを聖なる木として畏怖するものの、一方ではビルを破壊すると忌み嫌う。その究極の侵食がアンコールワット大寺院である。あの石の仏像までが、このバニアンツリーに絞め殺された。
親切な友人が業者を紹介してくれた。親方と太いロープを肩に掛けた見習いの2人組だ。
トイレの換気扇を取り外すと、35cm四方の空間ができた。
見習いはロープを身体に巻きつけると、この空間から魔法使いのようにすり抜けていった。親方がロープの片方をしっかりと握っている。裏窓からビデオを伸ばし、その様子を撮影する。
頭を金髪に染めた若い見習いはロープの輪に腰を落ち着け、胸の所で一本となったロープを握り、その先は親方が固定している。大きく開いた裸足の両脚でアイガー北壁を押さえバランスを取る。斜めに掛けた赤いシャンバッグは便利モノだ。手斧を取り出し、バニアンの根っこに切れ目を入れていく。先っちょが重たくその反動で身体が揺れる。見ているだけでハラハラする。
バランスを崩したら、真下はコンクリだ。まずひとたまりも無い。仕事を依頼したのは、このワタシだ。責任がある。両親は健全か、家族はと、余計なことまで心配する。
手斧を左手に持ち替える。右手よりは打ち込む力が弱い。しかも的を外し、時折金属音が響く。切り落とされた枝は、そのまま下に落下していく。幹だけでなく、バニアンの特長はコンクリの壁に根を張り巡らせることだ。手の力では剥がせない。手斧で器用に刻んでいく。下水管に穴が開いていると見習いが叫ぶ。親方は片手でセメントの粉と水をこねくり始めた。見習いは換気扇の枠に掴まり、汗にまみれた顔だけのぞかせる。親方がティッシュで汗を拭いてやる。冷えたペットボトルをうまそうに飲んでくれる。空中の一休みだ。
こうやって空中の剪定作業は、ありがたいことに無事に終了した。次の作業はもちろん三位一体のタイミング次第だ。人間の浅智慧の及ぶところでは無い。プロの仕事師が帰った後で、トイレの換気扇を廻したら、すぐに外れてしまった。これもミャンマーである。
表のQガーデンのみならず、裏のワイルド・ガーデンも、東京では想像もつかないことを考えさせてくれる。実にありがたい。すべての果実には種子がある。そして三位一体の条件が揃えば、種子は発芽する。この国はエデンの花園だ。だから、欧米人が群がってくる。遅まきながら日本人も。中国はとっくに手をつけている。
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02: 今度の外遊はカナダとスウェーデン
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国内問題を山ほど抱えるスーチーの外遊は、セレブ気取りだと、一部マスコミから非難されてきた。
当研究所はスーチーの行動の一挙手一投足は見極めたいが、安易に非難グループに属することは避けたい。
特に一国の首脳の場合には、国内問題は当然重要だが、車の両輪のようにトップ外交も非常に大切だ。そして、そのキャパはその人物の器によって決まってくる。
仮に近隣国バングラデシュやスリランカのトップが、あるいはアセアン残り9カ国のトップにしても、世界中を走り回って資金援助を懇願して、スーチーほどには注目と援助は集められないだろう。企業のトップが資金手当できなければ、バカにされ経営者失格の烙印を押される。だが、スーチーは金満国・日本からも、これまでの膨大な借金はチャラにして、おまけに今後5年間8千億円の資金提供を約束してもらった。意味での全方位外交である。外交の名人芸では無いだろうか? スーチー個人の器量とみなしたい。セレブ気取りと揶揄されようが、ノーベル賞の肩書きを利用しない手は無い。それを見抜いたのがシンガポールのリーシエンロン首相で、見破れなかったのがマレーシアのナジブ首相である。
スーチーはワシントンに飛び、フロリダでトランプとゴルフをする離れ技はできない。彼女にはそのキャパが欠けているから仕方が無い。だが、一国の経営者としては失格どころか、かなり良い線いっていると評価するが、皆さんはいかが判断しますか?
今回、スーチーの行程は6月5日から10日までカナダ(首都オタワとトロント)、11日朝にパリのチャールズ・ドゴール空港に到着そこでトランジット、スウェーデンの首都ストックホルムには11日午後到着、2日間滞在し、13日帰国の途についた。
スーチーはカナダの名誉市民称号を得ている。
そしてカナダはイギリス連邦を構成する一自治国で、10の自治州と2准州から成り立っている。だが、経済の実権は少数のイギリス人に握られている。そのため、フランス系住民はケベック州を中心に、カナダ国からの独立を主張している。面積はロシアに次いで世界第2位。森林だけでなくリッチな資源国でもある。ミャンマーに似ている。
前回のメルマガで、ミャンマーの連邦制が和平会議の争点になったとお伝えした。まだ和平協定を締結していない武装勢力は、合意できない場合は"民族の分離独立"を要求するとして、連邦制への加盟を留保している。覚えておいでだろうか? 和平会議がペンディングの状態で閉会したのは、ほんの一週間前であった。
スーチーは凄いという表現をメルマガでは使用するが、彼女の深謀遠慮と体力エネルギーには脱帽せざるをえない。スーチーはカナダ国を一つのロールモデルに選んだようだ。
一週間後の6月6日夕方、"連邦制度フォーラム"と名付けたカナダ専門家作業部会がオタワで開催され、スーチーはそれに参加した。ここでは社会政策と経済発展に関して連邦制度による効果とカナダ政府が実行している連邦制度内での司法制度が話し合われた。
ワタシが凄いと言いたいのは、連邦制度フォーラムに参加した、スーチーが揃えた随行メンバーである。中途半端では無い。
ミャンマー大統領府、スーチーの国家相談役事務局、検事総長事務局、ミャンマー平和委員会、ミャンマー中央銀行、以上五つそれぞれの代表団、これは十分理解できる。
そして、ミャンマー国軍最高司令官事務局(タマドウ)および陸軍・海軍・空軍合計四つの代表団。さすがにスーチーは抜け目が無い。だが、一部のメディアは軍に屈服したと報じる。
それだけでは無い。全国停戦協定に署名した武装グループの中から四つの代表団、まだ未締結のWa特別区およびMaila特別区の二つの武装グループ。以上の大デレゲーションである。
これらから判断すると、スーチーおよび随行団はただ単にオブザーバーとして参加したのではない。カナダ政府がミャンマー建国の土台作りに、自国の歴史的な経験と問題点を共有しませんかとスーチー御一行のために、特別にこの"連邦制度フォーラム"を開催したことが分かる。これは完全にカナダ政府のスポンサーシップである。スーチーにとって21世紀パンロン和平会議はまだ閉幕していない。
随行したミャンマー国防軍の代表団もカナダ政府がこれほど関与してくれたと、全国和平会議の重要性を、再認識したことだろう。合計6つの武装グループも同様である。まだ停戦協定を締結していない他の武装グループにも好影響を与えるものと期待できる。これはスーチーの個人的ネットワークなしでは考えられない。
カナダ政府は2012年から、ミャンマー政府、ミャンマー議会、各政党の指導者、ミャンマーのマスコミ関係、民間団体の代表団を招いては、民主主義について、そして連邦制度についの作業委員会をミャンマーで何度となく開催してきた。このように新生ミャンマーに対する支援の形は様々である。経済効果だけで、有り難いだろうと、善意の押し売りをする国もある。そういうのに限って、紐付援助が多い。カナダ政府のように建国の産みの苦しみに協力する国もある。
スーチーの外遊では、首相、外務大臣はもちろん、検事総長、上下院議長、地方政治の大臣、市長、などなど時間刻み、分刻みで、スケジュールが組まれ、連邦政治における国軍の役割、民主主義の制度、教育問題、婦人子供の役割と、それはそれは問題満載のスケジュールである。少数民族と共存する国内平和統一とラカイン州の問題についても話し合っている。国内に知恵袋がいなければ、それを国外に求める。それがスーチーの戦略のようだ。とてもゴルフをする時間は無い。
カナダは海外からの移民を受け入れている国でもある。多くのミャンマー人がコミュニティを作り、ここでも生活している。前回お伝えした独立後ビルマ最初の大統領夫人もネウィンの迫害を受け、最後はカナダで亡命生活を送った。海外に住むミャンマー人部落にとって、スーチーは希望の星である。大使館員のみならず、スーチーはこの人たちとの対話を大切にしてきた。軍事政権時代は海外に逃亡した亡命者たちはひっそりと暮らしていた。今その変化が表れたばかりだ。その違いをこのメルマガでは分析していきたい。
ストックホルムではスウェーデンの首相、外務大臣、EUおよび貿易関係大臣、国際開発協力大臣などと個別に会談、あるいは昼食会、晩餐会をこなした。
首相会談のあと、世界のマスコミが注目するミャンマーのラカイン州問題についてスーチーはたっぷりと時間をかけて記者団に説明した。大人の態度で接するマスコミとしてストックホルムを選択したのではなかろうか? ラカイン問題でも、スーチーは決して逃げない。自分から進んでこの問題を取り上げている。
スウェーデンの高官が参列する中、スーチーは口を開く。
「ラカイン州のイスラム教徒に対して国軍が虐待を加えているとして、国連は事実確認の国際調査団を派遣するとの決議を昨年行った。だが、これはラカイン州の両教徒が必要としているものではない。ミャンマーの外交団、政党指導者たちは不要の調査団だと反対した。同様に国連のメンバーである中国政府も、インド政府も反対を表明している。」
スーチーは続ける。「ミャンマー政府が努力しているのは、この地域に相互理解と調和を確立することで、長い間2つの共同社会を隔絶してきた恐怖心を取り除くことにある。その努力がなされなければ、2つの共同社会(仏教徒とイスラム教徒)に大きな敵愾心が生み出されるだろう。そのために、コフィ・アナン元国連事務総長率いる独立した助言委員会の意見のみを採択するつもりだ。国連の国際調査団は、現地入りする前から非難を始め、問題をさらに煽るばかりで、問題を解決しようとの姿勢が見えてこない。」と国連決議を強く非難した。
これは当研究所独自の見解であるが、ここにはスーチーが大英帝国から学んだ老獪なレトリックが隠されている。ラカイン州のロヒンジャー(正確な発音はロヒンギャー)問題は、軍事政権時代からの根の深いお荷物で、スーチー政権が作り出した問題ではない。
国連といえども最近はイスラム諸国の影響が強く反映されている。ラカイン州国境地帯の山岳地帯にはミャンマー国軍の最前線の砦がいくつも設けられている。これら複数の砦が集団武装グループに時を同じくして襲撃され、大量の武器・弾薬が奪い去られた。これらの事件は昨年から今年初めにかけて頻発している。
これは証拠がなく一方的な情報なので断定はできないが、国軍の発表では、同時発生と規模からして、これらはすべてプロ集団の仕事で、しかもバングラデシュなどのイスラム国でテロ活動の訓練を受けた者たちの仕業と言われている。これらの破壊行為に対応しているのは、何度も言うがスーチー文民政権の指揮下に属さない軍隊である。ミャンマー国軍は残虐行為を含めてこれまでも勝手な行動を取ってきた可能性があるし、憲法が改正されない限り、これからも勝手な行動をするだろう。
そこで国連の国際調査団が現地入りして、仮に残虐行為があった場合には、最近のマスコミの論調からして、すべてスーチー政権の責任として難詰されるのは目に見えている。スーチーに取っても歯がゆいだろうが、バランスをとってストックホルム記者会見のような発表になったものと思われる。
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03: ミャンマー国軍の力
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前にも書いたが、スーチーおよびNLDの仲間たちが補欠選挙に当選し、国会に初登院した。そこで2008年憲法遵守を遵守するとの宣誓をして、晴れて国会議員になれるという儀式がある。だが、この憲法には欠陥不備があるとしてメンバーは全員宣誓を拒否した。このため国会は一週間以上にわたってストップした。
欠陥不備とは、国民の総選挙という洗礼を受けない国会議員がミャンマー議会の上院・下院で4分の1を占め、国情不安定な時は軍事クーデターを認めると明記してある。これでは民主主義ではないという主張である。世界中が注目する中、ヒラリー・クリントンからの国際電話などで、頑なだったスーチーはギブ&テイクが政治であると学んだ。そして宣誓した。
この時点からスーチーとミャンマー国軍の闘いは激化していく。そして次の総選挙で最大野党のNLDが雪崩現象の大勝利を得て、軍事政権に終止符が打たれた。皆さんご承知のミャンマー現在史である。
スーチー新政権組閣で揉めたのが、強力な軍部からの横槍である。場合によっては、総選挙の結果を無視して、軍部が政権を渡さない虞もある。1990年にその前科があるからだ。
そのギリギリの綱引きで妥結したのが、ミャンマー国防省、内務省、国境問題省の3大臣は軍部が指名するという取り決めである。国防省は軍の本拠地だから分かるとして、内務省は言論やマスコミを取り締まる情報局・秘密警察の本部で、言わばミャンマー版FBI・CIAである。そして、国境問題省は今回の全国和平会議でお分かりの通り、ミャンマーの国内問題は少数民族の武装グループ問題であった。そして、これまでの軍事政権はこれを武力で制圧することが基本方針であった。だから、軍部はこの3大臣はどんなことがあっても引き渡せないという理屈である。そして、上級副大統領は軍部が指名することになっている。
スーチー政権は、マスコミの言う、屈服したのでも、裏取引したのでもない。
だが、スーチーは彼女自身が切り開いた海外ネットワークを通じて、すなわち外圧を利用して、巧妙に、そして老獪に、軍部を篭絡していく。
まずはシュエマン元国会下院議長。そして、ミエンスエ上級副大統領という国軍の最高位に上り詰めたこの二人の元将軍を民主化作業の最高実力者に仕立て上げた。そして陸海空3軍の最高司令官で、現役の最高位将軍であるミンアウンラインを国際舞台に引っ張り出し、スーチーの主要テーマである「透明性のある説明責任」を遵守させている。この辺りのテクニックは見事なものだ。
この辺りの機微は次回に持ち越したい。
東西南北研究所
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