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<ミャンマーで今、何が?> Vol.20
2012.11.20

http://www.fis-net.co.jp/Myanmar


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■米国がミャンマー製品に対する禁輸を緩和

・01:AAA:(政治)
・02:BBB:(経済)
・03:CCC:(生活一般)
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・ミャンマーで今、何が?


■米国がミャンマー製品に対する禁輸を緩和


<AAA:(政治)>

A1:米国がミャンマー製品に対する禁輸を緩和

米国はオバマ大統領のミャンマー訪問を目前に控え16日(金)、米国の国務省および財務省はその共同声明で現在ミャンマーで実行中の改革の努力を支援し、更なる変革を促すために両国間の新しいビジネス機会をオファーしたいと発表した。米国はヒスイ・ルビー・鉱物資源を除いてミャンマーからの大半の製品の輸入解禁を行うとしている。ワシントン政府は2003年にミャンマーへの禁輸を施行したが、ヒラリー長官は9月26日に禁輸緩和策の手続きに入ると発表していた。


A2:テインセイン大統領が第21回アセアン首脳会議に出席

11月17日、大統領一行及び代表団は特別機でカンボジアのプノンペンに到着し、第21回アセアン首脳会議に出席した。


A3:軍人籍議員42名の交代を発表

2010年11月7日の総選挙で成立した国会で、その4分の一は防衛省が独自に指名し自動的に議員に組み込まれる仕組みとなっているが、防衛省はその内42名の議員の交代を選挙委員に提出し、選挙委員会は内容を吟味の上11月15日付で同42名の新名簿を政令として発表した。


A4:大統領特赦で452名を釈放

テインセイン大統領は11月15日憲法および犯罪法に従い外国人を含む452名の囚人を国内各地の刑務所から釈放すると発表した。なお外国人囚人は国際法に従い管轄国への受渡しが行われる。その中には、高齢者・健康を害したものを含む31名が、11月15日インセインの刑務所から釈放された。釈放されたのは男性24名、女性7名で、その構成は2名の身体障害者、高齢者1名、カメルーン人1名、長期間にわたって服役中のもの1名、その他26名となっている。


A5:追加で66名の囚人を釈放

翌11月16日、政府は追加で66名の囚人を釈放すると発表した。これによって、この2日間で釈放された囚人の数は合計518名となった。ミャンマー政府はこれまでも国際政治の要所要所で政治犯を含む囚人の釈放を発表してきたが、今回もオバマ大統領のミャンマー訪問を直前に控えた時点での大量釈放だが、この中に何名の政治犯が含まれているかは不明である。


A6:飛行場での着陸・離陸が一時的に閉鎖(通告)

国営日刊英字新聞“The NEW LIGHT OF MYANMAR”は11月19日(月)の朝刊で「飛行機の乗降客にお願い」と題して異例の通告を出した。

そのまま直訳すると「11月19日の午前9時から10時まで、および午後3時から4時までの間、定期便の発着は一時的にすべて停止される。定期便のキャンセルはないがそれ以降の時間に延期される」となっている。この通告からすると、これがヤンゴン国際空港のことなのか、ネイピード国際空港のことか明記されていない。しかし、A7の通告とあわせ読むとこれはヤンゴン国際空港のことだと判明します。本日は米国のオバマ大統領のミャンマー入りが予定されているため、これは当然ながら大統領専用機“エアフォース・ワン”の到着・離陸時間と推測される。しかし、これまでの軍事政権はすべて機密優先で余計な飛行機は強制的に排除していました。結果としてVIPの安全を確保してきたが、情報公開を急ぐあまり透明性の危険性に対してあまりにもナイーブな措置と取れなくもない。


A7:ヤンゴン都市圏の道路使用者に対するお願い(通告)

まったく上記と同じ理由で、直訳分は以下の通り。「10マイル交差点、飛行場通り、ピーイー道路交差点、トーウィン通り交差点、AD交差点信号、ピーイー道路とインヤ道路の交差点・・・これがさらにずらっと続く。ヤンゴン国際飛行場からのこれらの通りは11月19日警護付きVIPの自動車行列がそれぞれに通過するので20分ほど一時的に閉鎖する。これらの通りを通過する車はすべて迂回するように」となっています。もし狙撃者がこれらの通りを入念にトレースしていけば、空白のピンポイントが見つかるかもしれません。過渡期とはいえ、民主化関連でも同様のちぐはぐは各所に見え隠れします。


A8:広報担当官および情報チームを解雇

大統領府に属する広報担当官(複数)および情報チームは2011年8月10付け政令(官報)で組織されたが、2012年11月14日付で解体したと大統領署名の政令が発表された。

これを受けて、事務局は6名の新名簿を作成し、さらには政府発表・記者会見などの業務内容を発表した。開かれた、透明性のある大統領府を目指した改革と思われる。



<BBB:(経済)>

B1:トレーダーズ・スクエア商業総合ビル計画がスタート

この計画のグランドオープニングが11月14日ヤンゴン地区U Myint Swe首席大臣、U Hla Myintヤンゴン市長、Madam Kay Goomシャングリラ・アジア支局責任者を招いてトレーダーズ・ホテルで行われた。1996年に開店したトレーダーズ・ホテルはスーレー・パゴダ通りのサクラタワーの真向かいにありヤンゴンのビジネス街を象徴する一等地にある。その付帯施設として58,000平米の敷地に20階建てのオフィスビルおよびショッピングモールを2棟が建設され、それぞれのビルに通じる600台収納のパーキングロットも併設される。総工費はUS$100百万で2015年央の完成を目指す。


B2:大ヤンゴン圏都市計画のセミナー開始

11月15日、大ヤンゴン圏都市計画のマスタープランに関するセミナーがヤンゴン市庁舎にて開催された。ヤンゴン地区U Myint Swe首席大臣はこのプランは地域政府とJICAの間で取り交わされたもので、現在6つのプロジェクトが進行中であると語った。このプロジェクトには飲料水供給、保健衛生、都市交通などが含まれている。


B3:ヤンゴン市場でアヒルの卵がピークを迎える

デルタ地区からヤンゴンに出荷されるアヒルの卵はデルタ地区の主要製品である。毎日400,000から500,000個の卵がヤンゴンのシンオーダン桟橋に到着し、アヒルの卵はサイズによって卸値で1個65-78チャット、小売価格で100-120チャットが現在の相場となっている。これらはデルタ地区のラブータ・モーラミンジュン・ボーガレ・ピャーポン・チャイラット・デーデイなどからヤンゴンにボートで毎日運ばれる。

B4:エアコン需要が旺盛

今年は11月の後半になっても温度が下がらず、エアコンの販売が好調を保っている。エアコン需要はヤンゴン都市部だけでなく、マンダレーやマグウェーの支店でも旺盛だと電気器具販売店のオーナーは語っている。そして一番の売れ筋は300,000チャットの製品だと付け加えた。


CCC:(生活一般)

C1:シュエダゴン・パゴダへの観光客が激増

11月1日から14日までにシュエダゴン・パゴダを参観した外国人は22,314名に上り、入場料収入はUS$105,155 プラスFEC6,415となった。これに加えて寄付金が現金でUS$58,987プラスFEC58となった。観光客が増えている国はタイ・中国・フランス・ドイツ・韓国となっている。


C2:特急バスのエンジン爆破で乗客負傷

11月7日、ヤンゴン郊外にあるラインターヤー・ハイウェーバスターミナルからイラワジ地区のパテインに向かうシュエマントゥ・ハイウェーバス会社の特急バスのエンジンが発車と同時に突然爆破した。エンジンは粉々に飛び散り、運転席横のエンジンボックスに腰掛けていた少女一名が吹き飛ばされ下半身と両脚に重症をおい現在病院で治療中である。その他2名の乗客も負傷したが軽傷とレポートされている。




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